応援上映に行ってきた話

生まれて初めて「応援上映」なるものに行ってまいりました。

応援上映というのは、映画の上映中に観客がコスプレをしたり、大声で歓声をあげたり声援を送ったり、サイリウムを振って応援してもOK!といった新しい形式の映画鑑賞システムです。

応援上映に参加した人の感想をSNSで眺めていると非常に楽しそうな雰囲気だったので、いつかは行ってみたいと思っていました。



突然ですが、私は牙狼<GARO>という特撮テレビドラマ作品の大ファンです。2005年からずっと続いている作品なのですが、2019年10月に新劇場版「牙狼<GARO>-月虹ノ旅人-」が公開となりました。久しぶりの新作にテンションが上りすぎて、公開されるやいなや速攻で2回観に行った私ですが、ある日

“牙狼<GARO>-月虹ノ旅人-の応援上映がある”

という情報をキャッチしました。

初めての応援上映は大好きな作品がイイ……と思っていたので(思考回路は意外と清純派のアラフォー)、牙狼の応援上映とあれば行かぬ理由はありません。ということで、マッハで応援上映回のチケットを購入。

お友達から「サイリウムを持っていったほうが良い」とアドバイスを受け、15色に切替えが可能なサイリウムを2本購入し、持っていくことにしました。届いたサイリウムは、偶然にも、赤(大河)→緑(鋼牙)→青(雷牙)の順番で色が変わるという空気読みすぎ仕様でした。


私は新宿バルト9で行われた応援上映に参加しました。劇場はほぼ満員。

初心者なので周囲のみなさんの様子を伺いながら鑑賞しようと思い、後ろの方に座りました。

上映開始後しばらくのあいだ、サイリウムを振っている方はちらほらいらっしゃったのですが、全体を見渡しても声を上げる人はおらず「あれ?こんなに静かなものなのかな?」と、ちょっと不安に思いました。


隣の人もおとなしげだし。

しかしその心配は杞憂で、最初の戦闘シーンあたりからみなさんだんだんとノってきました。雷牙が鎧を召喚するシーンでは、みなさんサイリウムを持った手で鎧召喚の動きをしていて「なるほど!これはたのしい!」と思いました。女は魔戒騎士になれないけどなんだか鎧を召喚できる気がしましたよ……!


静かだった隣の人も急に雷牙を応援しだすという。

雷牙がホラーを退治すると巻き起こる温かい拍手。勝手ながら、劇場にいる方々とだんだん心がひとつになっていくような感覚がありました。

倉持由香さんが登場すると
\いい尻ーーー!!/
と叫んでいる人がいて笑ってしまいました。センスある。

みなさんのコメントが堰を切ったように発せられるようになったのは、ゴンザが登場したところからでした。ゴンザが写るなり、

\ゴンザーーー!!/
\待ってましたーーー!!/
\癒し系ーーー!!/
\腰大丈夫ーーー??!!/

などと大人気。

そのあとマユリが出てくると

\マユリちゃーーーん!!/
\ショートカット似合うーーー!!/

と大騒ぎ。

雷牙が花を見て「きれいだね」と言えば

\それマユリに言ってるのーーー????/

と即ツッコミ。わろた。


今回は、過去のシリーズにメインキャストで出演されている方が、まったく別の役でカメオ出演されているのも話題のひとつです。

涼邑零役の藤田玲さんがまったく別の役で少しだけ登場なさっているのですが、涼邑零が大好きな私は、気づけば

\レイくんーーーーーーーーーーーー!!!!!/

と超絶バカでかい声で叫んでいました。あまりに自然に大声が出たので自分でも驚きました。「ここにいる人はみんな同じものがスキだから大丈夫」という安堵感がオタクをつよくする……!ちなみに私は藤田玲さんのサイン色紙を持っています。


応援上映は初見の方やゆっくり観たいかたには完全に不向き。すでに何度も鑑賞している人向けです(私も3回目)。ゆえに、みなさん内容が頭に入っているので、

\雷牙!!後ろ!!!!!/
\そいつはニセモノだーーーーーー!!!!!/
\爺ちゃんーーーーーーー!!!!!/

などと、普通だったらネタバレになってしまうような声援の送り方ができるのも面白いところだと思いました。

「応援上映」というネーミングから「がんばれ」系の発言が多いのかと想像していたのですが、実際は「感想」コメントが多かったです。みなさんの超主観的な叫びに耳を傾けるのもまたひとつの楽しみでした。

やはり初代主人公の鋼牙が出てきたときは盛り上がりました。

\こーーーがぁぁぁぁぁ――――!!!!!!!/
\イケメンーーーーーーーー!!!!!/
\足長いーーーーーーー!!!!!/
\いちいちカッコイイーーーーーーーー!!!!!/
\パパ若いよーーーーーーーーー!!!!!/(ギャァァァァァ)

たしかに鋼牙は年齢を重ねても相変わらずいい男でした。ちなみに私は小西遼生さんの写真集をもっています。

鋼牙が「信じて待ってろ」と言えばみんなで

\待ってるーーーーーーー!!!!!/(ピギャァァァァァ)

と大騒ぎ。こういう女子校みたいなノリ大好き。

私は、大河が出てきたとき、

\ファイト一発―――――――!!!!!!!/

と叫べたので嬉しかったです。(大河役の渡辺裕之さんはリポビタンDのCMに出演なさっていたので)

冴島家の面々が交互に登場する最後の戦闘シーンでは、感動のあまり号泣する傍ら、両手はサイリウムの色を切り替えるのに大忙し、というカオスな状況に……。サイリウム、3本持っていけばヨカッタ。



ラストシーンに近づくと、先ほどの興奮は次第に「ありがとう」の気持ちに切り替わっていきます。エンドロールが流れ出すと、会場は「スーパー感謝タイム」へ突入。みなさんは「小西さん出演してくれてありがとうー!!!!」「監督、ありがとうーー!!!!」と、キャストやスタッフの方々へ感謝の気持ちを伝えていました。今回の作品は、ファン待望のシーンをこれでもかというくらいに観せてくださり、本当に制作陣のみなさまには感謝しかありません。私も自然と「ありがとうございます」と声に出していました。

終劇後、会場がみなさんの拍手に包まれました。情がこもっていて、それでいてちょっと湿度を持ったような音を耳にして、どういうわけか「人間にうまれてよかった」と思う自分がいました。これが……愛……。


初めての応援上映は、会場のみなさんと興奮や感動を共有できて、とても楽しかったです。普段は思い切ったことができない自分も、遠慮なく大声で声援を送れました。会場が一体となる感覚が気持ちよく、癖になってしまいそうです。





そうそう、この日なんと同じ劇場で、雨宮監督が鑑賞なさっており、最後にみなさんに向けて「ありがとうございます」とお言葉をくださいました。こちらこそ素敵な作品をありがとうございます……!という気持ちでいっぱいになりました。嬉しいサプライズ。