2歳1ヶ月~2歳5ヶ月

赤さんは2歳5ヶ月になりました。こちらの記事では、2歳1ヶ月~5ヶ月までを振り返ってみます。

印象的だったのは「英語に通い始めた」ことです。

2歳を過ぎると、習い事を始めるお友達もチラホラ。たしかに、体力もついてきて、言葉の理解や協調性も出てくる頃なので、良い時期なのかもしれません。同級生のパパママと話すと、水泳、ダンス、英語が人気のようでした。

話は少し変わりますが、保育園のクラスメイトにバイリンガルの子がいて、赤さんはそのお友達の影響を受けて時々「ハロー」とか「オーマイガー」などと喋るようになっていました。また、YouTubeで英語の子供向け番組を普通に観ていたりして、英語が好きそうな雰囲気がありました。そこで「英語、やってみる?」と尋ねてみると「やってみる」と返答があったので、英語を習ってみるのはどうだろうか、という話になりました。

近所に子供向け英語教室があり、0~3歳児クラスが開講されているとのことだったので、まずは体験レッスンに参加してみました。結果、赤さんも気に入ったようだったので、すぐに入会しました。いまは週1回通っています。

親一人同席のグループレッスンで、40分のあいだ歌やダンスを挟みながら英語に触れる、という内容です。赤さんは、楽しそうに踊ったり、ちゃんと聞いていることもあれば、突然抱っこを要求してきたり、寝そべったり、ウロウロしたり……。しかし、クラスメイト全員が「フリーアドレスの会社なの?」というくらいあっちこっちに移動するので、赤さんの怪行動も特に目立たず。さすが0~3歳児たち。

通い出して数週間は、レッスン中の赤さんのうすぼんやりした態度に「これ本当に効果あるのかな?」と半信半疑だったのですが、ある日、赤さんが「My name is XXX(赤さんの名前)」と喋り出したので衝撃を受けました。その後も、窓の外を眺めて「sunny」やら、ご飯の前に「hungry」やら呟くことがあり、それなりにレッスンの効果が出ていると判明しました。

私は、いますぐ英語ペラペラになってほしい!とはまったく願っていません。いつか、赤さんが本格的に英語を学習するときまでに慣れ親しんでおいてくれたらいいな、くらいの気持ちです。

発語に関してですが、相変わらずおしゃべりは得意で、だいぶなめらかに話せるようになってきました。

赤 今日、保育園でたくさん遊んだの
私 何して遊んだの?
赤 車と車を連結して、ながーいのを作ったの
私 誰と一緒に作ったの?
赤 AくんとBくんとCくん!ママは今日なにしてたの?

みたいな感じで、質問に答えつつ、その日にあったことを詳しく話してくれます。

2歳2ヶ月ごろから【きのう、きょう、あした】の認識が出てきたように思うのですが、赤さんは昨日よりも前をすべて「きのう」と表現するため「きのう、旅行に行ったねー」(※だいぶ前)、「きのう、ママお腹痛かったね」(※かなり前)などと言ってくるので混乱します。調べると、日にち感覚が整ってくるのは5~6歳らしいです。

近頃はとにかく「うんこ」「おちん〇ん」がマイブームの赤さん。男児がうんことちん〇んを愛するのは都市伝説かと思っていましたが本当でした!このあいだは、混雑したエレベーターホールの中で「My name is うんこ!」と大声で叫び、周りをザワつかせていました。

遊びに関してですが、2歳過ぎからは【ごっこ遊び】が増えてきました。赤さんは、お医者さんごっこと、ジュース屋さんごっこが大好きです。

アンパンマンのお医者さんセットをえらく気に入っており、事あるごとに聴診器をかけて「ママ、どこが悪いですか?」と聞いてきます。「お腹が痛いです」と答えれば「お熱はかります。あっ、ちょっとお熱がありますね。次は音を聴きます(聴診器を当てる)。大丈夫です。髪チョキチョキしますね(謎)。はい、注射します。チクッとしますよ。お薬出します」と、妙にこなれた診察をしてくれます。小児科でのお医者さんの挙動をマネしているようです。なかなかのコピー能力で感心します。

ジュース屋さんごっこでは「いちごジュース、300円です」と代金を要求してくるようになり、【交換】の概念が赤さんに芽生えていることがわかりました。お金のおもちゃを買ってあげたところ、おつりを出してくれるようになったのですが、300円のジュースを買おうとしてこちらが500円玉を出すと、5000円札のお釣りをくれたりします。富豪。

生活面に関してですが、歯磨きの後にうがいができるようになりました。また、大人のトイレでもおしっこができるようになってきました。その際は「赤さん、おしっこでるよ」と言って便器に座り「ほ~らでた」とドヤ顔してきます。まだオムツは取れていませんが、排泄はトイレでするもの、という認識はちゃんとあるようです。

現在の一番の問題点は【順番待ちができない】ことです。遊び場に連れて行くと、遊具の順番を守らずに割り込んでいったり、お友達のおもちゃを奪い取ってしまったり。赤さんから「貸して」「いっしょに遊ぼう」と声をかけたりはしているのですが、お友達の反応が悪かったりすると、堪えきれずそのまま強奪……。

それが原因で、保育園でお友達と喧嘩になり、噛まれたりすることも増えてきました。ただ、クラスメイトのパパママに聞くと、みんな似たような感じなので、2歳は本能と理性の狭間で揺れ動く年齢なのかなと思います。もう少ししたら完全に理解できると信じて、粘り強くマナーを教えていきたいです。

続いての問題点は【食べムラがすごい】ことです。とにかく、気分次第で食欲が変化するので困っています。きゅうりを丸々一本食べたかと思えば、次の日は全く食べず……。ただ、不思議なもので、保育園のご飯は毎日ほとんど完食しているのです。これは2歳児あるあるみたいなのですが。

ハンバーグとミートボールが大好きなので、野菜を細かく切って混ぜ、なんとか食べてくれるようにと食事を工夫する日々です。気が付けば、料理本で埋め尽くされるAmazonの購入履歴。毎日の献立を考えている人、みんな偉すぎ。

様々な面で少しずつ自立してきたので、外食やお出かけが頻繁にできるようになってきました。先日は(親の)念願の回転寿しデビューを果たしました。といっても生魚をあげても良いのは3歳以降らしいので、赤さんはネギトロ巻きをちょっと味見したくらいで、基本的には卵焼きやハンバーグを食していました。

私の両親とも再度旅行に出かけ、初めてプールで泳いだりもしました。

赤さんの体力がどんどんついてきて、毎日走る・跳ぶのオンパレードです。起きるなり「ママ、おはよう!かけっこしよう!」と言われます。怖!活発すぎて、小さい怪我はしょっちゅう。2歳男児ってこんなに元気なの……?と思っていたら、保育園の先生に「赤さんは特別元気な子ですね」と宣告され白目を剥いています。

その反面、自分の感じたことを言葉にできるようになってきたので、近頃は赤さんのお話を聞くのがとても面白いです。機嫌の悪そうな人に出会うと、あとで「さっき〇〇さんは楽しそうじゃなかったね」などと言ってきたりするので驚きます。

英語に通い始めたり、お友達と一緒に遊んだり、赤さんに少しずつ社会性が身についてきたのも大きな変化かなと思います。2年ちょっと前は、上を向いて寝ているだけのアカチャンだったのに。別の生き物なの?というくらいの劇的な成長です。

ここのところは赤さんの体調も安定していたので、私はお仕事をしたり、資格試験に挑戦したりできました。試験の話は、年末にでもまた改めて書いてみたいと思います。

イメージコンサルティングサロンにお邪魔した話

先日、俳優の川口紗弥加さんの撮影で、イメージコンサルティングサロン(いわゆるパーソナル診断をしてくださるところ)を営みつつ、ヘアメイクもされている針谷(はりがい)さんとご一緒させていただきました。

話が少し変わりますが、川口さんはかれこれ7~8年のあいだ定期的に撮影をさせていただいている俳優さんです。そのため、私の中には「川口さんはこういうものが似合う」とか「こんな感じに撮るとより素敵」という知見が数多く蓄積していました。ただ、その知見はかなり感覚的なものばかりでした。

先日の撮影において、針谷さんはそんな自分のモヤっとした知見を次々と・見事に言語化してくださり、圧倒的な爽快感を覚えました。川口さんの似合う色、服、画角……すべてにおいて「そうそう!」と強く頷ける鋭い指摘ばかりで、撮影後は「なんてすごい方なのだ!」と猛烈に感動しました。

そして、針谷さんのサロンで自分も診断を受けてみたいと思うようになりました。

実は、この撮影の数か月前、診断を受けてみたいと思い立ち、別のサロンの予約フォームまで到達していたのですが、そのときどういうわけかネットの調子が悪く、うまく送信できなかったので「別の日にまたやろう」と断念したところでした(そしてそのまま忘れていました)。振り返れば、これは間違いなく「聞こえますか……ゆり子……針谷さんのサロンへ行くのです……」という神の思し召しでしたね。

念願かなって、6月某日、代々木上原にあるYINVOKEさんへお伺いすることができました。私は「トータル診断」(パーソナルカラー診断、骨格診断、顔タイプ診断)をしていただきました。

過去に、ネットの無料診断をやってみたところ、私のパーソナルカラーは【ブルべ冬】で、骨格は【ウェーブ】でした。ただ「色白でもない私が……ブルべ冬だと……?」と、どうも釈然としませんでした。

針谷さんは、かわいさと美しさのハーフアンドハーフ。華やかで、スクールカーストで言えば間違いなく一軍所属のお方。しかし「こんなに柔らかい雰囲気の人見たことないよ!」というくらい、まあるい空気感をお持ちです。オタクの私は一軍女子を本能的に恐れてしまうのですが、真の一軍の方って、オタクにも分け隔てなく接してくださるのですよね……。針谷さんはまさにそのタイプ。しかも、常にこちらのことを褒めてくださいます。美女に自己肯定感を爆上げしていただける3時間。何のご褒美?という感じでした。

診断の結果、パーソナルカラーは【BRIGHT WINTER】でした。(※ネットでよく見るイエベ春とかブルべ夏とかよりも、もっと細かくカテゴリ分けされているようです)顔の、白と黒のコントラストが高いのが特徴のよう。針谷さんの経験上、2番目に少ないカテゴリらしいです。このカテゴリの究極形態は小松菜奈様(神)とのこと。それを知ったとき「畏れ多い」という言葉の意味を心の底から理解しました。

上記のような、鮮やかなビビッドカラーが似合う、という意外な結果でした。白や黒も似合うけれど、真っ白と真っ黒で組み合わせて、とにかくコントラストを高めた方が良いとのことでした。こういった色、実は大大大好きなのですが「似合わないからやめよう」と敬遠してきてばかりでした。

骨格は【ナチュラル】でした。長年自分の体形をウェーブだと勘違いしていたのですが、骨の位置を触って確認していただいたところ「あっ、ナチュラルですね」と即断定。実際「ザ・ナチュラルですね!」と言い切れるような人は少なく、いくつかの要素が合わさっている人が多数のようです。私もそのタイプで「ウェーブの特徴もある、ナチュラル」だそうです。ラフなスタイリングや大き目のアクセサリーが似合うようで、それは好みと一致していたので安心しました。

骨格ナチュラル=ゴツいというイメージがあったのですが、よく考えると(小柄なので華奢だと思われることが多いのですが)私はわりとゴツく、特に腕がゴリラのところはナチュラルっぽいなと思いました。なんで自分のことをウェーブだと思いこんでいたのか、今では不思議なくらいです。

顔タイプは【Cute】でした。ただ、フォルムを直線にするとクールカジュアルな印象に近づくタイプとのことでした。針谷さんが例として「安達祐実さんみたいな……」とおっしゃったときに「わかりやすいですね~~~!」と、身を乗り出して芸人張りのリアクションを取ってしまいました。安達さんは確かにキュートとクールを行ったり来たりしているイメージ。個人的に安達さんのファッションが好きで、いつもインスタを眺めていたので、そうか、ああいう感じにすればいいのか~とめちゃくちゃ腑に落ちました。

後日、改めて、診断結果をまとめた資料も送っていただきました。おすすめのコスメもしっかり記載してくださって、コスメ音痴としては非常にありがたかったです。おすすめしてくださったリップは全部買いました。

診断の翌日、軌道修正の速さだけは天下一の私は、早速美容室へ行き、安達さんの写真を見せて「これにしてください」とお願いしました。こんなことするの、中2のとき川本真琴さんの「1/2」のシングルジャケットを見せたとき以来なのですけど(人選に時代を感じる……)。腕の良い美容師さんは、顔面以外は見事に安達さんにしてくださいました。顔面以外は。

パーソナルカラー診断に基づき、黒が似合うということで、黒髪の短めボブにしました。髪の毛に茶色を入れないのはおそらく25年ぶり。でも、素直に「あ、顔がハッキリしてイイわ」「もう死ぬまで黒でいい」と思えました。逆に、かつての茶髪の写真をみると「たしかに、輪郭がぼやけている感じがする!」とも思いました。

そして黒髪になったがゆえに、茶色いフレームのメガネがビックリするほど浮いて見えるようになり、美容室からの帰り道、黒フレームのメガネも新たに作りました。

他にもビビッドカラーのものを買ってみたり、コスメを新調したり。診断後は、自分の装いについて迷いが一切なくなり、毎日気持ちよく過ごせるようになりました。

いまこのお仕事をしていて日々実感するのは「人間は美醜ではない」ことです。個性的な造形をしていても、びっくりするくらい魅力的な方もたくさんいらっしゃいます。それぞれの人に、それぞれの良さが必ず、あります。100年くらい前から、金子みすゞさんが「みんなちがって、みんないい。」と詠まれていますけれども。パーソナル診断というのは、それに気が付ける、良いきっかけになると思いました。

私はこの診断を学生時代に受けたかったです(学校の必修科目にして欲しいとすら思います)。面長の華やかなギャルが一世を風靡していた時代に生きていたので、それとは(今思えば)真逆の性質を持つ私は、みんなと同じになりたいけれども、眉毛を細くすればヤンキーになり、髪を伸ばせば「幸薄そう」と言われ、とにかく世知辛さを感じていました。そんな強烈なビジュアルコンプレックスみたいなものをこじらせながら40年以上も生きてしまいましたが、今回、ようやくその呪縛から解き放たれました。

生まれて初めて、自分のこと「ちょっといいかも」と思いました。

針谷さん(そしてご縁をくださった川口さん)ありがとうございました。

1歳10ヶ月~2歳0ヶ月

続きまして、こちらの記事では、1歳10ヶ月~2歳0ヶ月までを振り返ってみます。

思い出深いのは、1歳11か月のときにあった保育園の発表会です。1歳児クラスは、それぞれが野菜に扮してお遊戯をしました。赤さん、人生初の配役はまさかの【ブロッコリー】。赤さん自身はブロッコリー役を大変気に入っており、本番前は「あかさん、ぶろっこりーなの!」と誇らしげに話してくれました。

当日、大勢の大人の前で固まってしまう子、泣き出してしまう子が多数を占めるなか、人前に出るとテンションが爆上がりする性質の赤さんは、「うへへへ」と声を上げて笑いながらノリノリで歌ったり踊ったりしていました。そして、客席を指差して「ママ、いるね!」と神ファンサを繰り出すほどの余裕すら見せていました。

しかも、演目の終了後、名残惜しかったのかひとりだけ退場しようとせず、先生に促されてしぶしぶ去っていく始末(このデジャヴ感は何事か)。まだまだやり足りない赤さんの背中を見て「その強メンタル、見習いたい」と羨ましく感じてしまいました。

お出かけにもだいぶ慣れてきたので、1歳10ヶ月のときには再度両親と一泊旅行に行きました。

また、休日はスカイツリーや動物園、水族館にも出かけてみました。ただ、スカイツリーでは「すっごい高いね、こわい」と怯えていました。

動物園や水族館ではサラっと生き物を眺めたのち、すぐに「帰る」と言い出しました。どうやら生物にはあまり関心がないようです。わかりやすい子……!

動物園に関して、彼の記憶に残ったのはお猿さんがオシッコをしていた姿だったらしく、数日経ってから、人混みの中で突然クソデカ声を張り上げ「ママ!お猿さん、オシッコしてたね!ジャーってしてたね!」と私に話しかけてきて非常に恥ずかしかったです。

1歳終盤になると、複文を話すようになってきました。見たいYouTube動画があると「はたらくくるまが、ぷよぷよボールのプールにとびこむのがみたい」と概要を伝えてきたり、私が具合の悪いとき「ママ、おなかいたくてごはんたべられなかったの?大丈夫?しんぱいしてる」と話してくれたりします。そのため、こちらも赤さんの思考をかなり正確に把握できるようになってきました。

こちらの言うことはほとんどわかっているようで、「ここで待っていてね」「そのおもちゃを拾ってあそこの箱に入れてね」などの指示が通るようになってきたのも大きな成長だなと感じます。イヤイヤ期ならではの振る舞いに翻弄されたりもしますが、話し合うとすぐに気持ちを切り替えてくれるので、そこまで苦労せずに済んでいます。

2歳を過ぎると「ママなにしてるの?」「これなあに?」と、面白いくらいに【質問】してくるようになりました。2歳~2歳半くらいから「なぜなぜ期」が始まるらしく、まさにその到来を感じます。料理をしているときは、背後から「ママなにしてるの?」と10秒おきに聞かれるため、あれ、いま私タイムリープしてる……?と錯覚することも。

近頃はどういうわけかダンナへの当たりが強く、私と赤さんが絵本を読んでいるところにダンナが乱入してくると「パパはだめ!パパ帰る!」と激怒したり、ダンナがパンツ一丁で歩いていると「パパ、ズボンはく!」と注意したり。他にも、

ダ「お風呂入ってくるね」
赤「パパ、くさいの?」

ダ「これはお友達にあげるものなんだよ」
赤「少ないともだち?」

上記のような会話を繰り広げていて、ナチュラルに極悪なので笑ってしまいます。なぜ2歳児がパパの友達が少ないことを知っているのか。(※パパのことは大好きです)

身辺自立に関しては、排泄のタイミングを教えてくれるようになったことが印象深いです。「おしっこ(うんち)でそう」「でてる」「でた」と、三段活用で教えてくれます。さらに、オムツが濡れると「気持ちが悪い」感覚が育ってきたようで、すぐに「おむつかえる」と要求してきます。

加えて、オシッコの間隔もだいぶあいてきたので、いよいよトイトレを本格化させる時期かなと感じています。だいぶ前にトイレに子供用の便座を設置したのですが、便座が大きくて座りづらいのが嫌だったらしく、しばらくするとトイレに近寄らなくなってしまいました。そこで、保育園と同じ、床に置くタイプのおまるを用意し、赤さんの部屋の隅に配置しました。現状は、おまるの中にオモチャを詰めて遊んだりしており、座る気配はゼロなのですが、そのうち興味を持ってくれたらいいなとのんびり構えております。

ご飯は完全にひとりで食べられるようになりました。まだまだこぼしますし手も使いますが、基本的にはスプーンとフォークを駆使して食事しています。特に、外食するとき、全介助だった時代に比べると楽になりました!

1歳前半くらいまでは何でもパクパク食べてくれていたのですが、1歳後半からは気分によって食べたり食べなかったり(いわゆる食べムラ)が増えてきました。同じくらいの子供がいるお友達と話すと「うちは納豆ご飯しか食べてくれない」なんて話もよく聞くので、そういう時期なのだなと感じます。ちなみに赤さんの好物は、もずく、オクラ、なめこです。どうして……?

何を考えているのかわからない生き物に振り回され続けた0歳代に比べると、1歳代(特に後半)は言葉で赤さんとコミュニケーションがとれるようになったので、圧倒的にこちらの気持ちが楽になった一年でした。赤さんも心身ともに強くなってきて、一方的に心配ばかりしている日々から、「赤さんと共に楽しむ」日々に変わってきたように感じます。それに伴い、私も自分のことを考える余裕が徐々に出てきました。仕事はもちろん、スキンケアを変えてみたり、お料理を頑張ってみたり、お友達と会ったり、産後まったくできなかったことが少しずつできるようになってきました。

気づけば、赤さんの顔つきはアカチャンから少年になりつつあります。これからどんな風に成長していくのか、楽しみです。

1歳6ヶ月~9ヶ月

更新の間隔がだいぶあいてしまいました。赤さんは3月で2歳になりました!半年分を一気に書こうと思ったのですが分量が多くなりすぎたので、2つに分けて投稿します。まず、この記事では1歳6ヶ月~9ヶ月までのことを振り返ってみます。

1歳6ヶ月で思い出すのは、保育園の運動会です。1年前は6ヶ月のアカチャンだった赤さん。お座りもハイハイもできなかったので、もちろん競技には参加できず、体育館の隅でずっと昼寝していました(何しに行ったのか)。それが今年は、徒競走で爆走!1年間の劇的な成長を目の当たりにしました。

しかし、赤さんは、ゴール直前で

ま さ か の 逆 走

ヘラヘラ笑いながらスタートの方面へ戻っていく赤さん。観客席からはクスクスという笑い声が……。慌ててダンナが捕獲しに向かい、ゴールまで強制連行となりました。

運動会をきっかけにわかったことなのですが、赤さんはどうやら大勢の人に応援されると、異常にテンションが高くなるようなのです(のちの発表会でもその気質が発揮されることに)。徒競走の逆走は「あっち側に走っていけばまだ応援してもらえる」と考えてのことだったようです。私もダンナも人前には出たくないタイプなので、一体誰に似たのか……。

続いて1歳6ヶ月の出来事としては、札幌(ダンナの実家)帰省が挙げられます。コロナ禍だったこともあり、赤さん誕生後は一度も帰省できずにいました。しかし、赤さんもだいぶ成長してきたので、ここらで子連れ長距離移動に挑戦してみよう!ということになりました。

車大好きな赤さんのため、羽田空港までは定額タクシーを使いました。そして、到着後は(JAL機だったので)スペシャルアシスタンスカウンターで手続き。並ばずにチェックインや手荷物を預けたりできて、さらには無料でベビーカーも貸していただけて「こんな優しい世界があったなんて」と衝撃を受けました。今回は赤さんの席も確保してチャイルドシートを装着しましたが、シートのサイズもこちらのカウンターで事前に合わせていただけて安心でした。

フライトまで少し時間があったので、空港内のロイヤルホストで昼食をとりました。離乳食を卒業して、お子様ランチを食べられるようになったので外食がだいぶ楽ちんに!

一番の不安は「飛行機に乗れるかどうか」でした。特に、赤さんが耳抜きできるかが問題でした。乗っているあいだ昼寝してくれれば耳抜きを考えずにいられると思い、お昼寝時間付近のフライトにしたのですが、飛行機が遅延して時間がズレまくり、挙句には真新しさに目が冴えてしまったようで、寝る気配ゼロ。そして微妙に機嫌も悪い。

どうすれば耳抜きできるのか。ジュースは秒で飲み終わってしまうので、時間が持ちません。そこで、事前に「耳抜きに良い」とされている干し芋を与えてみました。するとクチャクチャと時間をかけて芋を食べ始めました。結果、離着陸時に耳を痛がる様子はまったくなく、無事に新千歳空港に到着できました。MVPは間違いなく干し芋。

機内で暴れ出したときのために動画やらなにやらを色々用意していきましたが、結局、一時間半くらいのフライトのあいだ、搭乗時に客室乗務員さんから頂戴したおもちゃ(シールブック)をずっとニギニギして遊んでいました。

新千歳空港でレンタカーを借り、札幌市内へ。レンタカーに乗った瞬間、赤さんは爆睡モードに入り、ちょっとホッとしました。

札幌のダンナ実家では、初めて、お義母さんとしなのちゃん(柴犬)とご対面。お義父さんは入院中で残念ながら会えませんでした。

赤さんはしなのちゃんに圧倒されながらも、賄賂を渡して仲良くなろうとしていて面白かったです。

年老いたしなのちゃんに対して、落ち着きのない赤子はストレスになるかと思い、我々は実家には泊まらず、定山渓の旅館に泊まりました。広めの和室に宿泊したところ、就寝中、寝相の悪い赤さんが転がっても特に危険はなく、快適でした。

札幌帰省を機に、赤さんとの外出に少し慣れることができました。1歳7ヶ月になってすぐ、今度は、私の両親と赤さんと温泉旅行にでかけてみました。

赤さんは初めて新幹線に乗ったのですが、電車大好きマンなので駅のホームからずっとテンション高めでした。新幹線がすれ違うたびに「はやいね!」と興奮していました。

宿では両親が率先して赤さんの面倒をみてくれたので、私は久しぶりにのんびりすることができました。ありがたいありがたい。両親と手をつないで歩く赤さんを見て、こんな日が来るなんてなあと、心の中でつぶやきました。

この期間、赤さんは身体が丈夫になったように思います。急な発熱も減り、1歳6ヶ月以降はあまり保育園を休まなくなりました。また、肌も強くなってきました。生まれたときから肌が弱く、毎週のように皮膚科に通っていて、私は一時期そのことに悩みすぎて発狂しそうでしたが、このあたりから通院の頻度が減ってきました。周りのパパママと話していても、1歳6ヶ月くらいからしっかりしてきたという話はよく聞くので、そういうものなのかもしれません。

しっかりしてきた繋がりで……ねんねの姿勢にできるベビーカーである必要がなくなったので、コンパクトにたためるB型ベビーカー(サイベックスのリベルにしました)に買い替えました。とにかく小さくなるので、移動中や、保育園のベビーカー置き場でも場所を取らず、とっても楽ちんです。

赤さんの好きなものも明確になってきました。もう、わかりやすく「のりもの」(車と電車)ラブ。休日はもっぱらバスや電車を見学したり乗ったりして過ごすように。はとバスの停留所でバスに熱視線を送っている謎の赤子がいたらそれは赤さんです。

おもちゃはトミカ一辺倒。近頃はロングタイプのトミカが大のお気に入りです。日に日にトミカが増えて、トミカ屋敷になってしまいそうです。しかし、赤さんが不機嫌で暴れ出しそうなときや長距離移動の際、新しいトミカを渡すと落ち着くので、大村家の平穏はトミカによって保たれていると言っても過言ではありません。いつかタカラトミーさんには感謝状を贈りたいです。

発語もさらに増え、人見知りしない性格もあいまって、道端で知らないお兄さんに対して「おにーさん!きゅうきゅうしゃ!」と手に持っているトミカを見せびらかしたりするようになりました。そして「うわあ、すげえよくしゃべりますね」と驚かれる赤さん。お掃除の方にも「おつかれさまでーす!」とか言うのでびっくりします。

「くつはいた、ぼうしかぶった、おさんぽいった、おふねみた」などと、保育園での出来事を簡単な言葉で教えてくれるようになりました。個人的に感動したのは「ままだいすき」とよく言ってくれるようになったことです。いまでも寝る前には、手を握りながら「まま、いっしょだね。だいすきだよ」などと声をかけてくれます。一生推せる。

また、歌をフルで歌えるようになってきたのもこのころです。いままでは音程がなく、ラッパーみたいな歌い方でしたが、このころからなんとなく音程のようなものが感じられるようになってきました。赤さんは歌が好きで、隙あらば何かの歌をうたっています。レパートリーは20~30曲くらいありそうな感じです。YouTubeも子供の歌関連のチャンネルを好んで見ています。

つづく。

1歳4ヶ月~1歳5ヶ月

赤さんは1歳5ヶ月になりました。今回は、1歳4ヶ月~5ヶ月のあいだの出来事を記したいと思います。詳しくは後ほど書きますが、病気続きだったので写真は少なめです。

赤さんの記事は備忘録として書いていましたが、最近は「今度子供が産まれるので、参考にさせていただいています」といったお声を頂戴することが増えてきました。こんなブログでも参考になることがあるのかー!と衝撃でしたが、今後は、そのような方々へ少しでもお役に立てたらと思い、できるだけ色々なことを詳しく書いてみます。

この2か月間で一番大変だったのは、赤さんが二連続で病気に罹患し、保育園を長期間休んだことです。7月中旬に「ヒトメタニューモウイルス」にかかり、高熱と咳のため一週間休み。7月下旬~8月あたまには「アデノウイルス」にかかり、目が真っ赤になる「はやり目」という症状が出てしまい10日近く休み。

両方とも新種の恐竜みたいな名前ですが、子供のいる家庭では「ヒトメタね~」「アデノね~」とポップに略されるくらいポピュラーなウイルスのようです。いずれも、保育園で爆発的に流行っているのをもらってきてしまいました。特に「アデノウイルス」は感染力がすさまじく、一時期クラスの過半数がお休みになってしまいました。そして、近所の眼科へ行くと、子供だけではなくクラスメイトのご両親も受診していたりと、地獄の様相を呈していました。ちなみにうちもダンナがアデノにかかり、病院を受診したところ「アデノウイルスは型が50個くらいあるのでまたかかると思います」と戦慄の新情報を得てきました。

私は病気にこそかからなかったのですが、諸々の疲れが出てしまったのか、一度ぶっ倒れて救急車で搬送されてしまいました。実は、救急車に乗るのは今年二度目……。(今は元気なのでご心配なく!)自他ともに認める超健康優良児の私がこうなるというのは、なかなかにただ事ではありません。

仕事と育児の完全両立に憧れを抱きやってまいりましたが、今回の病気騒動を経験して、優先順位を明確にしないと関係者全員が確実に不幸になるなと思いました。その瞬間「一番大切なのは命だし、身近な人を守れない奴に何が作れるだろうか」と頭の中のユリ子が申しましたので、「しばらくのあいだは赤さんの命最優先で生きる」と決意が固まりました。

「子育てと女性のキャリア」問題なるものがついに自分にも降りかかってきたわけですが、それについては長くなりそうなのでまた別の機会に気持ちを綴ってみたいと思います。(ちなみに赤さん最優先ではありますが仕事はしています)

赤さんが病欠時、仕事に行かねばならないときは、まず近所の病児保育室へ連絡します。ただ、地域でアデノウイルスが爆発的に流行っていたので、病児保育室はまったく取れず……。そういうときは病児保育可能なベビーシッターさんに来ていただいて乗り切りました。ただ、今後のことも考えて、お友達ママさんが教えてくれた「フローレンスの病児保育」も契約しました。

冒頭でマイナスなことばかり書いてしまいましたが、次はプラスなお話を。ここのところ、赤さんが著しい成長をみせているのは「言葉」です。

話せる単語は、多すぎてもはや計測不能です。200~300語どころではなさそう。名詞だけではなく、動詞や形容詞も口にします。あとは「〇〇ちゃん」「△△せんせい」など、人の名前を呼んだり、「きーらーきーら、ひーかーる」などと歌っぽいものを歌うようになってきたのも大きな変化です。ときどき「奥さん」「ペッパー君」「ホッカイロ」(夏なのに)など、どこで覚えたのか謎な単語も発したりするので驚きます。個人的には先日「ミキサー車」と言ったのがビックリでした。よう知っとるな。

1歳4ヶ月からは少しずつ2語文も出てきて「ママいた」「パンほしい」「せんせい好き」「ゆーちゅーぶ見る」「おばけこわい」などと言うようになりました。この間は寝言で「かいだんおちた」と呟いていました(どんな夢だ)。寝言もちゃんとした言葉になってきたなと感心。

オウム返しではない会話が少しずつできるようになってきていて

私「今日保育園楽しかった?」
赤「うん」
私「なにして遊んだの?」
赤「ばしゃばしゃ」(水遊び)
私「だれと遊んだの?」
赤「ミカせんせい」

というような、超簡単なやり取りが成立するようになってきました。赤さんの口から本日の出来事を聞くのが夢だったので、この会話をしたときは感動のあまり泣きそうでした。

保育園の個人面談では「おしゃべりがスゴイ上手です」と言われ、ベビーシッターさんには「2歳児くらいの感じ」と言われたので、一般的にみて、赤さんは「月齢のわりに良くしゃべる子」みたいです。早生まれ(3月)で1歳児クラスでは最年少ゆえ、どうしてもいろいろと遅れ気味になってしまうので、言葉の成長が早めなのは良かったかなと思っています。

言語理解が進んできたことで

・赤さんの要求を理解し、適切に対処できるようになってきた
・簡単なお手伝いをしてくれる

という点がありがたいと感じています。

ただし、イヤイヤ期なるものに片足を突っ込み始めている感じはあります。言葉が達者なので「いや!」だけではなく「ちがうの!」とか「きらい!」とか「いらない!」とか豊富なバリエーションの否定語で立ち向かってきます。保育園でも、2歳児クラスの子が玄関で、お気に入りのおもちゃを持ってこなかったという理由で大の字になり延々とギャン泣きしているのを見かけたりしますが、赤さんもああなるのかなと、今からヒヤヒヤしています。

話は変わり、身辺自立も亀の歩みではありますが身につけ始めています。洗面台に踏み台を設置したところ、自分で登って、手を洗えるようになりました。

また、トイレトレーニングも開始しました。本人がトイレの絵本に強い興味を示したり、言葉で尿意や便意を教えてくれるようになってきたので、保育園の先生から「そろそろトイレに座る練習をしても良いかもしれないですね!」とご提案いただきました。

トイトレなんて遥か先の話だと思っていたので、なんの準備もしておらず慌てて補助便座を購入しました。

早速座らせて「ジャー」と声をかけると、チョロチョロチョロ~とオシッコできました!すごい!と褒めると、本人もめちゃめちゃ嬉しそうに笑っていました。

それ以来、トイレ=楽しい場所だと認識した赤さんは、用事が無くても「といれはいる」とトイレの扉の前で待っていたりすることが増えてきました。とりあえず、トイレが好きそうなので良かったです。オムツが外れるのはだいぶ先になりそうですが、焦らず、ゆっくりとトレーニングを進めていきたいです。

完全に幼児食になったので、最近は外食にも挑戦しています。お子様メニューだけではなく、大人用でもうどんやちゃんぽんなどの麺類は切ってあげると食べられることがわかりました。いままでほとんど外食したことがなかったので、周囲の方にご迷惑をおかけするのではないかと最初はドキドキしましたが、近頃は親も赤さんも慣れてきて、お互いにほぼストレスなく食事ができるようになってきました。このあいだは、マックのハッピーセット(プチパンケーキ)も美味しそうに食べていました。食事は基本的に手作り派なのですが、外食もたまにはいいな~と思っています。赤さんもいつもと違うものが食べられて嬉しそう。

他にも、犬猫と触れ合えるお店に行ってみたり、自転車デビューしてみたり、病気の夏ですがそれなりに新しい体験ができました。

先日は、私の祖母の三回忌があり、赤さんを初めて法事の場に連れて行きました。読経中、お坊さんがおりんをチーンと鳴らすと、すかさず赤さんがクソデカ声で「カーーーーーーーン!!!」と絶叫し、その場にいた親戚とお坊さんが笑いを堪えるという状況に……。「絶対に笑ってはいけない法事24時」ならば「全員OUT~」。(※お寺には事前にフリーダム1歳児がいることをお伝えしていたので大丈夫でした)

お話が上手になってきて、赤さんと言葉でコミュニケーションを取るのが楽しい今日この頃です。言葉を習得し始めてからは、赤さんの人格がくっきりと浮き上がってきたように思います。この調子で、赤さんの人となりを知っていけたらいいなあ。相変わらず毎日体力勝負で大変ですが、どんどんいろいろなことができるようになる赤さんを一番近くで見られるのは、嬉しくて面白くて、そして幸せです。

1歳0ヶ月~1歳3ヶ月

赤さんは1歳3ヶ月になりました!今回は、1歳0ヶ月~3ヶ月のあいだの出来事を記したいと思います。

最大のニュースは「歩けるようになった」ことです!1歳のお誕生日を過ぎたあたりから3,4歩踏み出すようになったのですが、しばらくその状態のままでした。そして1歳1ヶ月になってすぐ、コツを掴んだのか、急に歩行ができるようになりました。ある日保育園に迎えに行ったら、部屋の中から「まま、まま」と言いながら両手を上にあげてヨタヨタ歩いてきたので衝撃を受けました。昨日までハイハイしていたのに!徐々に歩けるようになるものだと呑気に構えていたので、心の準備が追いつかないまま今日に至ります。

二足歩行の生き物へと進化したのに伴い、ハイハイを全くしなくなりました。ハイハイの頃は「早く歩かないかな」なんて思っていましたが、ハイハイが見られなくなるとそれはそれで寂しい。大人ってワガママ。

行動範囲が劇的に広くなり、ありとあらゆる場所でいたずらを繰り広げるようになりました。中に入っているものを全部出さないと死ぬの?というくらい、徹底的に棚や箱の中身を出してくれます。そしてあちこちに捨てる!赤さんが通った場所すべてが強盗の犯行現場のよう。今日も洗濯カゴの中から鮭のふりかけの袋が出てきましたよ。

母は野菜スープの箱を投げ捨てながら逃走する決定的瞬間を見逃さない。

なお、いけないことをしている、という意識はある模様。ここまで見事な「やっべ」という表情は見たことがありません。

身体能力が大幅にアップし、力も強くなってきて、遊び方もかなりアグレッシブになってきました。滑り台大好き。しかし、まだ危険察知能力が愕然とするほど低く、(平気でお風呂にダイブしたりと)危ないことから率先してやるので、厳しい監視の目が必要です。

段差があると一瞬でのぼります。家具の「注意書き」に記載されていることはだいたい秒でやってくれます。

家のドラム式洗濯機に「子供をドラムの中に入らせない」という警告シールが貼ってあり、それをみて今までは「こんなの入る人いるのかな~?」と疑問を抱いていましたが、最近は「ヤツは入る(確信)」と思いを新たにしました。

個人的に感慨深い出来事は「ミルクを卒業した」ことです。

奥歯も生えてきて硬いものが食べられるようになってきたので、1歳2ヶ月になってすぐ、(保育園で)離乳食から幼児食へステップアップしました。離乳食のときは食後にミルクを飲ませてもらっていましたが、幼児食ではミルクは出ません。家でも保育園のそのスタイルに合わせて、ミルクを卒業することにしました。

最後のミルクの日、いままでの大変すぎた授乳あれこれが走馬灯のように思い出されて感傷的になり「これで……最後だよお……」と半泣きでミルクをあげましたが、赤さんは1ミリも気にしていないようで、ニコニコしながらミルクを飲み干し、その後ミルクを欲しがることもなく、アッサリと卒乳しました。

ミルクを飲まなくなったら栄養は足りるのかな?と心配をしていたのですが、卒乳後、赤さんは信じられないくらいに食べるようになりました。「ミルクやめると食べるようになるよ」と先輩ママさんに言われていたのですが、本当でした!

卒乳後、保育園の連絡ノートの昼食欄に「おかわり」という文言が記入されることが増えてきました。そのうちおやつの欄にも「おかわり」と書かれるようになり……。いまでは両方おかわりするのが当たり前のようになっています。逆におかわりの文字がない日は、体調悪いのかな?と心配になります。

今まで、床にごはんを捨てることに悩んでいましたが、ここのところポイポイ行為は激減し、パンの小さなかけらまで目ざとく発見し、口に運ぶようになりました。食べ終わったあとは「もうないのか」と言わんばかりの表情でお皿を覗き込んできます。空のお皿を見せて「もう!ないよ!」と伝えないと納得してくれません。

身長の伸びが10ヶ月ごろから停滞していたのですが、そんな爆食の甲斐があってか、5月は1ヶ月間で3センチも伸びていました!抱っこしたときの感触もズッシリしてきました。手足も長くなったような。たくさん食べることの大切さを実感。

意味のある発語もこの3ヶ月でかなり増えてきました。現状、観測できている言葉は以下です。数えてみると50個弱。想像よりもたくさんあってびっくり。

パパ、ママ、じいじ、ばあば、しぇんしぇ(先生)、ねんね、まんま、あふお(お風呂)、おいしい、あっち、こっち、あった、おうちゅ(オムツ)、ぶ(オナラとウンチの意)、あし、け(髪の毛)、め(目)、て(手)、シーツ、はっぱ、わんわん、にゃんにゃん、ぶーぶー(車)、ばふ(バス)、ぴ(鳥)、ばいばい、ざーざー、あめ、かさ、いす、なな(バナナ)、ぱ(パン)、コップ、にゅうにゅう(牛乳)、どうじょ(どうぞ)、ないない(片付けの意)、あぱま(アンパンマン)、ジュース、おちゃ(お茶)、あま(甘い)、ちっちゃ(小さい)、ねーねー、ちゅちゅしゃ(救急車)、かんぱい、あかちゃん、あっちっち(暑い)、あか、あお、ぼうし

絵本から吸収している言葉もいくつかあるけれど、なにより日常でよく耳にする言葉をどんどん覚えている感じがします。

知っているものを見つけると、指差しながら無遠慮に「わんわん!」とか「アカチャン!」とか大声で言うので、お外ではヒヤヒヤします。彼にとっては、ベビーカーに乗った子はすべてアカチャンらしいのですが、君の方がアカチャンだぞっていうシーンがよくある。

赤さん自身、少しずつ言葉で要求を伝えることができるようになってきた感じです。「あっち!」と指差しながら行きたい方向を示してきたり、パンを牛乳につけて欲しいときは「ぱ  にゅうにゅう」と言ったり、お風呂に入りたいときは「ぱぱ あふお」と言ったり、ウンチをしたのでオムツを替えて欲しいときは「ぶ!ぶ!」と言いながら股間をポンポン叩いたり。我々は、以前よりも赤さんが何を考えているかわかるようになってきました。

文字そのものにも興味がある赤さんは、あいうえお表が特にお気に入りです。毎日トーチャンと一緒に「あひるの……」「あ!」などと発音の特訓をしています。研究熱心なトーチャンは、赤さんが発音できた音の欄にシールを貼っており「赤さんはさ行とら行がうまく発音できない」という事実を突き止めていました。

このあいだ保育園の先生に「赤さん、今日は競馬新聞を読んでいました」と言われて爆笑しました。競馬新聞は制作の下敷き用として置いてあったらしいのですが……。字がいっぱい書いてあったので興味がわいた模様。将来どうなるのか。

なにはともあれ、言葉に興味があるのはいいことだなと感じています。この調子でどんどんおしゃべりを習得していって欲しいです。赤さんと会話のラリーができる日を夢見ていましたが、もうすぐな気がしてきました。

春は行楽シーズンということもあり、水族館やバス営業所に行ってみたりしました。

水族館では、未知の生き物の観察に集中するあまり終始真顔でした。一瞬「ニコニコした顔を撮りたかったな」と残念な気持ちになりましたが、その後「そんなにも集中できるなんて素晴らしいことじゃないか……」と、汚れ切った自分の心を恥じました。赤さんにとってはすべてが初めてなんだもんなあ。

GWは大大大好きなバスの営業所へ行きました。都営バスがずらりと並んでいるのを見つけた瞬間、嬉しすぎたのか妙なテンションになり「わァッ……わァ……わァ……」と、ちいかわみたいな声を出していました。

バスは相変わらず好きすぎるようで、朝起きると「ばふ」と言いながらバスの載った絵本を持ってきます。その後はテレビを指差し「ばふ!ばふ!」とYouTubeのバス運行動画を見せろと要求してきます。夢中になれるものがあるって素敵だけど、なんでバスなのかは、私の中でいまだ謎のまま。

もう赤ちゃんではなく子供、という表現がぴったりな赤さん。「赤さん」という呼び方をどうしようか考えていたのですが、本名が「赤さん」に近く、呼びやすいということもあり、今後も「赤さん」で行こうと思っております。まさに外道(なつかしのネタ)。

11ヶ月~1歳

赤さん、先週1歳になりました!

11ヶ月の後半は胃腸炎と謎の高熱でずっと具合が悪く、2週間ほど保育園を休んでしまいました。久しぶりに赤さんも親も白目でしたが、数日前からようやく元気になりました。徐々に生活のペースが戻ってきたので、忘れないうちに最近の出来事を記しておきたいと思います。

ここ一番のニュースは「ひとりで立てるようになった」ことです。10ヶ月終盤あたりから、つかまり立ちしている最中にパッと手を離し、2~3秒ひとりで立つようになりました。そこから、だんだん立っている時間が長くなり、現在は30秒くらいひとりで立てています。

立てるようになったので、ファーストシューズを購入しました。お人形用?と思ってしまうくらい小さいサイズ(11.5cm)で可愛いです。嫌がらずに履いてくれて一安心。

1歳付近からは、どこにもつかまらず、座った状態から立ち上がれるようになりました。地面に手をつき、お尻を高く上げてそのままヨイショと立ち上がる姿は、どこかお相撲さんぽいです。最近は安定して立てるようになってきたので、そのまま遊んでいることもあります。

まだ歩きはしないのですが、赤さんのペースで成長してくれたらなと思っています。

遊び方もだんだん激しくなってきまして、オモチャ棚を移動させているのを目撃したときは衝撃を受けました。それ、重いんだけど……。

更なる衝撃は、オモチャ棚の隙間を潜り抜けて遊びだしたことです。しかも上段。ワンパクすぎる。

「食」に関してですが、ストローで飲み物を飲めるようになりました。ただ、ときどき口から飲み物をピュッと吹き出して、服をビショビショにするので油断なりません。

コップもちゃんと使えるようになりました。1歳を過ぎたので、最近はコップに牛乳を入れてあげたりしています。牛乳は好きらしく、食後にあげると100mlくらい秒で飲み干します。

離乳食は、オール手づかみでも食べられるようになりました。かたさも、大人が食べているものと同じくらいに。普通のかたさのミニおにぎりを食べたりしています。

しかし、手づかみをさせると、おおよそ大人では考えられないことばかりするので、食卓が一瞬でめちゃくちゃになります。ご飯やお皿を投げたり捨てたり、ぐちゃぐちゃの手で顔を触ったり。腕の力がついてきたので、食べ物をだいぶ遠くまで飛ばしてくれます。テレビの液晶にごはんつぶがついているのを見つけたときは変な声で笑ってしまいました。

近頃は、パン皿を顔におしつけるのがブームのようです。なんでや。

食事のたびに、目の前の惨状に顔を覆いたくなるのですが、以前に聞いた「手で色々なものを触ると、脳に良い影響がある」というお医者様の言葉を思い出し、その都度、鬼の形相から仏の表情へ切り替えるようにしています。

この頃はスプーンを持ちたがるので、そろそろスプーンで食べる練習を始めてみようと思っています。保育園では1歳半くらいの子がスプーンで器用に食事をしているので、この地獄もあと少し!だと信じて頑張ろうと思います。

赤さんは「都営バス」が異様に好きだということが判明しました。保育園の行き帰りで通る道に、よく都営バスが走っているのですが、あるときからバスを見つけるとニヤリと笑い、抱っこ紐から身を乗り出し、足をバタバタして喜ぶようになりました。

その後、観察を続けると、どうやら大きい車(トラックやクレーン車など)全般を好んでいることがわかりましたが、やはり「都営バス」は格別なようです。しかも、広告ラッピング車ではなく、スタンダードな黄緑色の車体が一番好きなようです。

私は、赤さんが何に興味があるのか、ということに興味津々だったので、都営バスが好きだとわかってとても嬉しいです。初めて、赤さんという人間の一端に触れられたような気がしています。

今度、都営バスの営業所に見学に連れて行ってあげようかと考えています。バスターミナルに行ったときもテンション爆上がりだったので、嬉しすぎて発狂するかもしれません。

お誕生日には、都営バスのオモチャを買ってもらった赤さん。大きいバスをよく横転させて遊んでいます。

指差し行為も過熱してきまして「指差し魔」と呼んでもいいほど、指を差します。気になるものすべてを指差して確認しているような感じです。道端でも指を差しまくるので、見ようによっては失礼にあたるのではないかと思うこともあり、ヒヤヒヤしています。

私のことも見つけるたびに「う!」と言いながら指差してきます。その姿は喪黒福造を彷彿とさせます。背景に「ドーン!」っていう効果音が見える。

1歳のお誕生会は、体調があまりよくなかったこともあり、家でささやかに執り行いました。前から頼んでいた、赤ちゃんでも食べられるケーキでお祝いしました。

お誕生日だし、自由にさせてあげようと思ってケーキをまるごとあげたら、とんでもないことになりました。家中がベッタベタになったので、速攻でお風呂に。(残ったケーキはスタッフが美味しくいただきました。)

お風呂後は、一升餅を背負ってもらいました。ダンナがリュックタイプのものを用意してくれました。一升餅とは、赤ちゃんに重さ一升(約1.8kg)のお餅を背負わせて、1歳の誕生日を祝う行事です。立ち上がれたら身を立てられる、座り込んでしまったら家にいてくれる・家を継いでくれる、転んだら厄落としができる、と言われているそうです。

一升はさすがに重いので転ぶだろう、と思っていたら、ヒョイと立ち上がり、普通に伝い歩きをしていました。身を立てられるんだな赤さん。つよい。

赤さん、だんだんと言葉の意味を理解するようになってきました。「おいで」と言うとこっちに来るし、「座って」というと座るし、フルネームで名前を呼ぶと「あい!」と手を上げてお返事をします。「あたまどこ?」と聞くと頭を触ったりします(同様に「ひざ」と「あし」も理解しているようす)。積み木どこ?絵本どこ?バスどこ?と聞くと、指を差して場所を教えてくれます。

また、大人がやっていることをよく真似します。私が歯磨きしていると、指で口のあたりをシャカシャカする動きをします。他にも、テレビで飲食のシーンが写ると「アム!アム!」と言いながら、口に何かいれるしぐさを繰り返します。絵本でくまさんがバイバイするイラストが出てくると、赤さんもバイバイしたりします。

ここには書ききれないくらい、毎日なにかしらできるようになっていて「えっ、そんなこともできるのか!」と驚いてばかりです。

「意味のある発語」も少しずつ増えてきたように思います。ご飯のとき「マンマ」と言いますし、眠い時は「ネンネ、ネンネ」と言います。犬を見ると「ワンワン」と言い、お皿を床に落としたときは「アーア」と言います(自分で言うなよっていう)。不明瞭ながら「トーチャン」と「カーチャン」も言います。

個人的にはこの1年で10年くらい経ったように感じていて「まだ1年か!」というのが正直なところです。でも裏を返せば、そのくらい濃密な1年を過ごせたということかな?と思います。

赤さんに出会うまでは、子供は自分の人生を「制限」するものだと思っていました。だけど、実際はまったくそんなことはありませんでした。

不妊治療を経て授かった命、妊娠中はずっと「この子の心臓が止まってしまうかもしれない」と怯え、産まれてからも「突然死してしまうかもしれない」と昼夜問わず呼吸を確認しつづける日々……。結果、命は奇跡の集合体である、ということを心の底から理解できました。いま自分の周りにいてくださる人々は、どれだけの奇跡の果ての存在なのか。

そして、その感覚が、対人関係だけではなく、写真撮影(特に人物)を深めてくれたように感じています。たしかに赤さんが産まれてから、時間の都合でお引き受けできない仕事は増えました。だけど、撮影そのものに関しては、劇的に感覚が変わり、最近はとても調子が良いように感じています。

私の人生を制限どころか、豊かにしてくれた赤さん、1年間元気に生きてくれて本当にありがとう。そしていつも支えてくださる皆様、このブログを読んでくださっている皆様にも感謝を。