ねないこ だれだ

家には、ダンナへの連絡事項を書いておく黒板があるのですが、たまにダンナがそれに落書きをします。致命的に絵心がないので大半は何が描いてあるかわからないのですが……。

ある日の落書き。

おばけ(たぶん)。どこかで見たことがあるな?と思い考えてみたら、「せなけいこ」さんの絵本に出てくるおばけに似ているのでした。

『ねないこ だれだ』が大好きでした。せなけいこさんの絵本は、皆さん子供の頃に一度はお目にかかったことがあるのでは。

いま見るとかわいいけど、子供のころはこの顔が地味に怖かったです。

そんなこんなで元旦の本日。歩いている最中に、なんと「せなけいこ」さんのアクリルキーホルダーのガチャを発見しました!

ラインナップを見ると『ねないこ だれだ』があるではないですか!

引き寄せられるようにお金を入れて、ガチャを回しました。

一発で出ました!

やったー。

おみくじは引かなかったけど、これは大吉より嬉しい。

元旦事変

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。このブログも12年目に突入します。干支一周。

元旦といえば年賀状。年賀状といえば……「ファンクラブ会員への年賀状」。

ここに書いたか定かではありませんが、私は2名の方のファンクラブの会員です。1名は男性で、1名は女性。

ファンクラブに入会されている方はご存知だと思いますが、元旦は、ファンクラブ事務局から、たいてい顔写真がドドンとプリントされた年賀状が届きます。

ファンとしては大変嬉しくありがたいものなのですが……。ファンクラブ会員であることを家族や同居人にカミングアウトしていない場合は、ちょっとした事件に発展する可能性があります。

私の場合は、ファンクラブに入会している男性1名はイケメンであり、女性1名はセクシー系です。もちろんダンナには言っていません。特に「イケメン無理」で名高い私は、イケメンのファンクラブに入っていることを知られたら軽く離婚危機を迎えるかもしれません。

「正確に言うと、彼の顔ではなく才能が好きなんですが……」という言い訳を考えてはいるのですが、普通に意識高めのウザいファンじゃねーかっていう。いやほんとなんですけど。って言えば言うほどウゼー。自分。

そんなわけで、元旦はダンナが覗く前にポストをチェックしなければなりません。

今日も光の速さでポストを確認。あーきてるきてる。メンズの方はやはり顔写真が大きくプリントされていました。おまけに眼力すごい。ファンクラブ限定の写真に喜びつつも、ダンナよりも早くハガキを回収できたことに安堵。元旦から感情が忙しい。

そういえば、女性タレントの方はハガキが来てないぞ……?と思い、再度チェックしたら、見慣れぬ白い封筒を発見。開けてみると、中から艶やかな衣装に身を包んだあの方の写真つき年賀状が出てきました。

ご配慮に感謝ーーーー!!!!!!!!!

と心のなかで叫びました。

アダルトグッズを頼んで「化粧品」とか「パソコン部品」という品名で届けられたときの気分ってこんな感じですかね。

書けるかどうか

先日、文芸の編集さんとお話させていただいた。その方が会話の中で「結局、作家というのは、書いていないことを書けるかどうかじゃないですか」とおっしゃった。彼女にとっては何気ない言葉だったと思うのだが、私は数日経ったいまもそれを忘れられないでいる。たぶん写真も同じ。

アルフォート

現場のおやつとして、高確率で巡り合うのがアルフォート。チョコとビスケットが融合した、なかなか贅沢な仕様だ。好きなので、余ったものをよく持ち帰る。

家に置いておくとダンナがたまに食べる。

今日、ダンナが袋から取り出しながら

「アルフォートって刑務所のおやつで一番人気なんだって」

と言った。

へ〜〜〜〜

私は学校が好きだ。学校で勉強していると、自然と、仕事や他のことにもやる気が出る。

この度、思い立って、以前から行ってみたかった語学学校に通うことにした。

最初にレベルテストがあった。30分くらい、外国人の先生と一対一で会話をした。終わってからしばらくして「あなたのレベルは○○である」と記載された用紙をもらった。そこには、英語で「言葉はまだまだアレだが、コミュニケーションすることにまったく壁が感じられない、日本人には珍しいタイプ。だからすぐ上達するんじゃない?」的なことが書いてあった。

意外、の意味をこめて「へえ」と声が出た。

私は本質的に、人に対して何かを主張するのが苦手だ。典型的な日本人タイプといえよう。小学生のときは通信簿に嫌というほど「もっと積極的になりましょう」と書かれていた。そんな自分は、いまでもしっかりと内側に潜んでいる。

しかし、この仕事をするようになってからは、他者に対してゴリゴリ向かっていけないと、話にならないことを知った。あるとき「人見知りなんで、というのはただの甘えだよ」と言われて、そうだな、と思った。

そこで、私はいつしか「開き直る」ことを覚えた。やるしかない。よりよい未来を見たいなら、やるしかないのだ、と。話せ。表現しろ。攻めろ。

そんなことを考えながら生きてきて何年も経過した。たぶん今日の私も激しく開き直っていたのだろう。自分が「変わったな」と思える機会なんてほとんどないが、今日は珍しく、そう思えた日だった。

部屋

たまに「家に全然モノがないんですよね〜」という人に出会う。
そんなときは必ず「どのくらいですか?綾波の部屋くらいですか?」と聞く。
そうするとほとんどの人が「いや……さすがにもうちょっとありますね……」と答える。

綾波レイの部屋の認知度の高さを知る。

花火

仕事終わりに一人で歩いていたら、ドンドンドン!と音がして、道の先に大きな花火が打ち上がるのが見えた。思わず立ち止まると、そばにいた母親くらいの年齢の女性が「あれは神宮球場の花火なんですよ。ヤクルト戦の5回裏に上がるんです」と教えてくれた。へぇ、いまは5回裏なのか、と思っていたら、後ろから来た知らない若いギャルが「そうなんですね〜きれいですね〜」と相槌を打った。結局、数分のあいだ、初めて会った女3人で花火を眺めた。

なんだか良い時間だった。