
9月16日夜、大好きなヒャダインさんのワンマンライブへ。
生ヒャダインさんを目の前にして、「ヒャッハァァァァ」と世紀末テンションに。
家路についた頃、お腹に空気がたまっているような鈍い痛みを感じました。
「騒ぎすぎて筋肉痛にでもなったんだろう」と思いました。
そんな考えとは裏腹に、時間が経つにつれ、お腹の痛みはどんどん増してきます。寝る頃には胴全体に板が入っているような鋭い痛みがあり、寝返りが打てないほどに。ただ、こういったハライタは過去に何度かあり、100%寝たら治っていたので、今回も「まあ、寝て起きたら治っているだろう」と思い、その日は無理矢理就寝しました。
そして9月17日の朝。
全 然 治 っ て な か っ た
むしろ昨晩よりも痛いんじゃないかという状況。さくらももこさんが某エッセイ本で盲腸になったときの痛みを「いつもの腹痛が日本舞踊なら今度の腹痛はフラメンコである」と形容されていましたが、まさにそんな感じでした。ズンドコズンドコ…。そして、自分の痛みを分析してみると、右下腹部が特に痛むことに気が付きました。まさか、盲腸…?とても嫌な予感がした私は、病院へ行くことを決意しました。
※実は、先月母が盲腸で手術を、その前には祖母が同じく盲腸で手術をしておりました。どういうことなの…
病院では途中で痛くて歩けなくなり、生まれて初めて車椅子に乗せてもらいました。見知らぬおばあちゃんに「若いのに可哀相にねえ」などと声をかけられ、逆に申し訳ない気持ちになりました。
超音波エコーの検査などを終え、再び診察室に戻ると、お医者さまが
「けいしつですね」
と仰りました。

?
盲腸ではない様子。だけど「けいしつ」なんて聞いたことがない。
「け、血栓ですか?」とトンチンカンなことを言う私に、お医者さまがけいしつ(憩室)について教えて下さりました。

憩室とは、腸壁の一部がどういうわけか外へ袋状に飛び出しているものを指すらしいです。憩室を持つ人はわりと多く、たいていは無症状とのこと。しかし、そこに便や細菌がたまって炎症を起こすと「憩室炎」となり、腹痛や発熱が起こるようです。炎症が進むと憩室が破れ腹膜炎を起こして手術が必要になるらしいのですが、私はそこまで重症ではないとのこと。炎症を起こしていた場所が腸の上の方だったので「上行結腸憩室炎」と診断されました。
※これが腸の「虫垂」という場所で起こるといわゆる「盲腸」(虫垂炎)になるらしいです。憩室炎と盲腸は場所が違うだけで起きていることはだいたい同じとのこと。しかも上行結腸憩室炎と盲腸はどちらも右下腹部が痛くなるのでパッと見わかりづらいらしいです。

なるほど。
私の腸には憩室なんてものがあったのか。
もっと言うと、エコー検査の時「私にも腸があったのか…」などと呑気なことを考えていました。
とりあえず原因がわかってホッとしました。
どのくらいで治るんだろうな〜薬飲むのめんどくさいな〜などと考えていたら、
お医者さまに
一週間ほど入院していただくことになると思います
と衝撃的な一言を告げられました。
(薬もらって帰るつもり満々だった)
しかも
一週間絶食です(腸を落ち着かせるために)
とさらに衝撃的な一言を告げられました。
( ゜Д゜)!?
え、そんなに悪くないんじゃなかったの…?
物事をよく理解できぬまま、どういうことなの…と思っていると
問答無用で診察室から入院病棟へと運ばれてしまいました。
点滴オンリーで一週間近く過ごすのはえらい辛かったです。点滴をしているので死なないのですがお腹はめっちゃ減るんですよ…。「憩室」なんて、単語だけ見ると休憩中の疲れたオジサンたちがタバコを吸いながらお互いに「調子、どうっすか」とか質問しあってそうなゆるいイメージなのに…!!空腹ぶりが半端ない。このご時世でも「絶食」なんていうアナログな治療方法があるとは…。私はずっとラーメンのことを考えて過ごしました(入院中の食事事情についてはTwitterをご覧下さい)。ごはんが食べられるってありがたいことですね…。
お陰様で、22日の日中に無事に退院いたしました。退院の日の朝まで点滴をしていたのでまだフラフラしていますが、元気は元気です。
今回の入院で一番ショックだったことは、病気になったことではなく「あんなに絶食したのに2キロしか痩せなかった」ということ(点滴ってスゴイ…)と、お見舞いに来てくれた同級生(現役医師)に「これ、オッサンがよくなる病気だぞ」と言われたことです。
入院中、いくつかのお仕事ができなくなり、大変ご迷惑をおかけいたしました。本当に申し訳ありませんでした。皆様も健康にはどうぞお気をつけてください。