台風が来ていて、すごい雨です。
窓の外からびちびちびちびち音がします。
小さい頃から、不思議と雨の日が好きです。
油と雨水が混じって虹色になっている道路を見ると妙に嬉しくなります。
雨が降る日は「人間は遠い昔、水の中にいたんだろうなあ」と
進化について考えてしまいます。
わたし、顔だけは魚のままだけど…
最愛の小説、江國香織さんの『ホリー・ガーデン』。
中でも特に好きなのは「考えない練習」という章です。
主人公の果歩は、簞笥の上のビスケットの缶の中に「過去」を隠しています。
彼女はいつも、その缶のことを考えない練習をしているのですが、
頑張れば頑張るほどその存在が忘れられなくなり、
結局……ふたを開けてしまうのです。
私も彼女と同じ、ビスケットの缶を持っています。
テープでぐるぐる巻きにして、簡単に開けられないようにして、
目につかない場所にしまってあります。
だけど、今日、うっかりと缶を開けてしまいました。
部屋の空気が端から過去に浸蝕されていくのを感じながら、
ああ、やっちまったぜ、という思いの中に
どこかほっとした思いも混じっていました。
もしかしたら、一生懸命「考えない練習」をするよりも
たまに「考える練習」をした方が
精神の健康にはいいのかもしれませんね……
13日から始まる東京シャッターガール写真展の在廊予定です。
調整中のところに2〜3日撮影が入る予定なので、その日程が決定し次第こちらの記事に書き込みます。
お会い出来たら嬉しいです!
13(日)夕方(16:00か17:00)〜19:00
14(祝)×
15(火)×
16(水)×
17(木)×
18(金)×
19(土)昼すぎ〜17:30くらいまで
20(日)×
21(月)×
22(火)午後〜18:00
23(水)×
24(木)×
25(金)×
26(土)×
27(日)15:00くらい〜18:00
今回の写真集に関しては、悩んだのですが、ZINEにはいたしません。欲しいと仰って下さった方、ありがとうございます。そしてごめんなさい!
* * * * *
PHOTO EXHIBITION
TOKYO SHUTTER GIRL:2
展示期間
10月13日(日)〜27日(日)
11:00〜19:00
会場
アルティザンTOKYO(JR・南北線 駒込駅)
http://www.artisan-tokyo.com/pages/photogallery_tokyo.html
東京都文京区本駒込6-15-8 エルピスビル
TEL:03 ( 5976 ) 7733
百田尚樹さんの『海賊と呼ばれた男』を読みました。
入院しているときに『風の中のマリア』『永遠の0』を読み、百田尚樹さん面白いなあと思い、最新作である『海賊と呼ばれた男』にもチャレンジしてみた次第です。出光興産の創始者である出光佐三氏の伝記的小説です。この中に「イランから石油を輸入する」というくだりがあるのですが、そこで久しぶりに思い出したのです。「あ。イラン」と。
話はだいぶ遡りますが、私は大学生時代、「イスラムの歴史」「中東の歴史」「アラブの歴史」「イランの歴史」といった授業を好んで履修しておりました。アメリカ同時多発テロ事件直後の時期であり、世界が「イスラム世界」に注目していたことにわかりやすく影響された結果です。ちなみに、自分の所属は法学部法律学科です。イスラム何の関係もない。
中でも「イランの歴史」の授業が印象深かったです。耄碌としたお爺ちゃん先生が語る「イランの人は砂糖を食べてからお茶を飲む」「女性は顔をチャドルで隠しているので基本的に誰が誰かわからない」などの、見たことも聞いたこともないイラン風俗の話がとても興味深く、面白かったことを鮮明に覚えています。未知の領域の話を聞くのが好きなのは昔からです。
そんな「イランに興味があった自分」を、『海賊と呼ばれた男』を読んで思い出したというわけです。
そこで、思い立ったら吉日、が人生のテーマである私は「数年ぶりにイランの本でも読んでみるか」と思い、Amazonで関連のありそうな本を探しました。いくつか候補があったのですが、最終的に『イラン人は面白すぎる!』(エマミ・シュン・サラミ/著)という新書を選びました。決め手は、著者の方が「在日イラン人であり、現在は吉本興業所属のお笑い芸人」という斬新なプロフィールだったからです。
読んでみた感想ですが。いやあ、タイトル通り、面白すぎました。イラン=危険すぎるテロリスト国家、という負のイメージを見事に覆されました。本全体にイランおもしろエピソードが溢れていて始終笑いが止まらない仕様になっています。特に抱腹絶倒だった話を8つ引用させていただきます。
1 イランでは『おしん』が大人気であり、かつての世論調査で「大統領になってほしい人」に泉ピン子がランクインしたことがある。
2 ラマダン(断食月)中はイライラが募るためモノに八つ当たりする人が多くなり、家具や電化製品の売り上げがいつもの5倍くらいになる。
3 ラマダン中はグルメ番組の放送が禁止になる。有名シェフが料理を披露する一時間番組は、料理ができないため、仕方なくシェフが音楽に合わせて踊るというダンス番組に変わる。しかし空腹のため最初の5分でバテる。(謎)
4 3に関してはアニメも例外ではなく、『それいけ!アンパンマン』ではアンパンマンの顔にモザイクがかかる。バイキンマンと闘うヒーローの方にモザイクがかかり、どっちが悪者かわからない不思議なアニメと化す。(※試しに作ってみたけど、どう見てもアソパソマソの方が犯罪者)
5 一夫多妻制なので、日本ではよく「野球チームがつくれるくらい子供が欲しい」と言う人がいるが、イランの石油王の家庭だとチームどころではなくリーグ戦が行えるくらい子供がいる場合がある。
6 イスラム刑法であるシャリア法の原則は「目には目を、歯には歯を」で名高いハンムラビ法典からきている。それに従いすぎて珍罰刑が言い渡されることがある。女性の着替えを盗撮した男が「パンツ一丁で、被害者の女性の家族全員にバシャバシャ写真を撮られる刑」を、近所の家で飼われていたニワトリを盗んだ男が「ニワトリを盗まれた被害者が男の家を訪れた際には、晩ゴハンを振るまわなきゃいけない刑」を、許可されていない欧米の音楽を聞いた男が「24時間コーランを唱えたCDを聞かされる刑」を言い渡されたりする。
7 イランでは受験戦争が熾烈を極めている。近年では日本で働いていたイラン人が世界中でおきている漢字ブームに目をつけ「合格」「勝利」などの熟語を用いた受験グッズをヒットさせている。しかし「横綱」「鬼嫁」「野人」「牛角」(←変換ミスと思われる)などのあきらかに受験とは関係のない熟語まで商品化されている。
8 ナンの需要が高いので、国立大学の中に「ナン学部」が存在する。
…などなど。他にも、たくさんの面白いエピドードが掲載されています。読んで良かったです。サラミさんありがとう。
イランが危険な側面を持っていることも事実なのでしょう。でもそれが全部ではない。無知ゆえの勘違いってありますよね。海外の人だって日本をえらく勘違いしているし。知人はアメリカで現地の人に「Are you NINJYA?」と本気で聞かれたことがあると言いますし、私も学生時代、フランスからの留学生にやはり「忍者の修行はどこでするのか」と真顔で聞かれたことがあります。いねーよ!!!と思いつつも、それが現状なんだなあと思います。
この本を読んでますますイランに興味を持ったので、来年あたり旅行してみようかなと思っています。真実はこの目で確かめないとね。
ところでペルシャ語ってどこで習えるんですかね?
「私の好きな東京」入稿しました!
表紙はこんな感じです。33×28cmと、わりと大きなサイズの本です。96ページになりました。地味な内容ですが、「東京シャッターガール写真展」でよろしければご覧下さいませ。
この本で写真集は11冊目なのです。プロフィールページの下の方にいままで作った写真集をまとめて掲載しています。気合いを入れれば1年に4冊くらい作れることがわかりました。まだまだ作るぜ〜!最近は、中判カメラを始めた時のような新鮮な気持ちが自分に戻ってきました。怒られてもなんだかとても楽しい。
http://shutter-girl.jp/?page_id=2
あと!映画『東京シャッターガール』の会場で(たぶん)販売されるパンフレットにコラムを寄稿させていただきました。撮り下ろし写真もついております。真面目ではなくおもしろ系なので雰囲気を乱していたら大変申し訳ございません。と先に謝っておきます。
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PHOTO EXHIBITION
TOKYO SHUTTER GIRL:2
展示期間
10月13日(日)〜27日(日)
11:00〜19:00
会場
アルティザンTOKYO(JR・南北線 駒込駅)
http://www.artisan-tokyo.com/pages/photogallery_tokyo.html
東京都文京区本駒込6-15-8 エルピスビル
TEL:03 ( 5976 ) 7733
映画『東京シャッターガール』
10/12(土)~10/25(金)限定レイトショー
池袋シネマ・ロサ
http://www.cinemarosa.net/
少し前に、ペンタックス645をお借りしました。
そんなわけで最近は645フォーマットが自分の中で流行っています。
長方形、楽しいですね。
10/13から始まる「東京シャッターガール写真展」に、新しい写真集を出展する予定です。タイトルは「私の好きな東京」です。90ページくらい。写真はすべてペンタックス645で撮影しました。正方形じゃない写真集を作るのは、初めてだったりします。
東京生まれ東京育ちの自分が考える「東京像」を、1冊の写真集で表現しました。今回はモデルさんはいません。東京都内に存在しているモノや景色や生き物だけを撮って構成しました。とても地味ですがいままでにないタイプの写真集になったかな〜と思っています。
もともとは、東京で住んだことのある5カ所(大崎・田町・祖師ケ谷大蔵・北千住・新宿)のみで撮影をして「自分のルーツを辿る旅」みたいな内容にしたかったのですが、途中から「もっと写真を入れたい!」と思うようになり、結局、自分の好きな場所を含めた10カ所以上で撮影をしてしまいカオスになりました…。
幼稚園のときに衝突して顔を30針縫うことになったブランコ(まだあった)や、ホラー漫画を読みふけっていた児童館や、半紙に墨で「好きでござる」と書かれたラブレター的な何かをもらった川のほとりや、元彼にボコられて骨折した家など、甘酸っぱい思い出がいっぱいの場所ばかり撮影しましたキャッホー!誰もわからないと思うけど!