たまたま

ある雑誌の対談で、昔を振り返り「自分は当時たまたま腐女子だった」旨の発言をしている箇所があるのだが、それをあとでご覧になった編集長が「腐女子って”たまたま”なるものなの!?」と大笑いしていた、という話を人づてに聞き恥ずかしくなる。そうですね、たまたまなるものじゃないですね……。

どうして腐女子になってしまったのか。中学生のとき、仲の良かった女の子がBLの同人誌を貸してくれて「こんな世界もあるのか!」と驚き、そこから目覚めたような記憶があるが25年近くも前のことなので定かではない。某剣客浪漫譚に大いにハマリ、『抜○ろまんす』なるアンソロジー本を大量に買い集め、実家の本棚の辞典の裏に隠していたがあれはどうなったのか。当時執筆されていた影○栄貴先生の作品が、線がキレイで大変好みだったが、大人になってからDA○GOさんのお姉様だったと知って驚愕。

現在のようにインターネットも普及しておらず、おたく全般が市民権を得ている時代ではなかったので、隠れキリシタンのようにひっそりと活動していたのが懐かしい。

某剣客浪漫譚に関しては、この話をするといまでも「何のカップリングが好きだったのですか?」と問われることがある。答えると必ず「え……そこ公式で絡みありましたっけ……?」と言われる。そのくらいマニアックなカプが好きだ。