怖い

小さい頃、祖父はなぜいつも昔の話ばかりするのだろうかと思っていた。しかし、いまはその気持ちがよくわかる。いや、わかってはいけないのかもしれないが。

年齢を重ねるごとに懐古的になる。新しいものを受け入れ難くなる。過去の記憶の中に引きこもり、新しいものを否定し、身を守る。日々新しいことに挑戦したいと強く思っているが、一方で、そんな自分の存在を感じとる瞬間がある。言い得ぬ恐怖を感じる。

この恐怖を感じなくなった日が、モノをつくる人間としての死亡記念日になるのだろう。

積極的に新しいものに触れなければと思い、前から気になっていた「kindleで摂取できる地獄」と評判の漫画を読んでみた。……え、めっちゃこわ。