本日1月31日発売の、舞城王太郎さんの小説『キミトピア』(新潮社)の表紙写真を担当させていただきました。七篇から成る短編集です。447ページと分厚め。第148回の芥川賞候補作となった「美味しいシャワーヘッド」も収録されています。
<経緯>
実はわたくし、以前から舞城さんの担当さんと知り合いでした。ひょんなことからその方に自分の写真集を見て頂く機会があったのですが、ありがたいことに、というか半ば奇跡的に、その担当さんは私の写真を気に入って下さったのです。そして、今回のお話をいただいた…という経緯です。
ここには書いたことがありませんでしたが、私は舞城王太郎さんの大ファンです。いつもお世話になっている喫茶おとらのマスターが「ゆり茶さんは絶対に好きだと思う」と『煙か土か食い物』を薦めてくださったのをきっかけに読み始め、どっぷりとハマってしまいました。ガッデムディスコシット。勝手に作っている『読書感想写真』という写真集にも、舞城さんの本をいくつか選ばせていただいているくらいです。舞城さんの小説は自分の中の「創造力」みたいなものをグイグイ刺激してくれます。こういう作家さんはなかなかいないのです。だから好きです。
ということで、今回のお話をいただいた時、嬉しさよりも
( ゚д゚)夢かああああああああ
( ゚д゚)それともドッキリかあああああああ
という気持ちでいっぱいでした。
その気持ちは写真を撮影した後もぬぐい去れず、1月30日(早いところだともう発売していました)都内の某書店に本が並んでいるのをこの目で確認してはじめて
( ゚д゚)夢でもドッキリでもなかったああああああああ
と実感することができました。
夢じゃないあれもこれも〜
ウルトラソウッ!!(落ち着けと)
↑外すとこうなります。
今回は表紙・裏表紙・背表紙・折り込み部分(何ていうの?)に写真を使っていただいております。たくさん入れていただいて感無量です。うう
<キミトピアについて>
『キミトピア』は七篇から成る短編集です。全て読ませていただきました。もちろんどれも魅力的なのですが、私が一番好きなのは「やさしナリン」です。
まだ読まれていない方も多いと思うのでネタバレは控えますが、私は、自分が登場人物の緑里・葵衣ちゃんと全く同じ性質の人間であることに驚きました。そして過去に、彼らとまったく同じような事件を引き起こし、櫛子が彼らに言ったこととまったく同じことを言われたことが…。そうかこれは…「やさしナリン」だったのか…。いままで自分の中でモワモワしていた何かをビシッと、的確に言葉して指摘されたような気分になり、読んだ後「面白かった」を通り越しなんだか「ショックを受けた」のが「やさしナリン」という作品でした。
あとは「すっとこどっこいしょ。」もスピード感があって、舞城さんぽくて好きでした。ますう♡♡♡鼻血が出るほどうぜえ♡♡♡個人的には、天井裏からなぜか英語で罵るところで盛大に噴きました(噴いていいのかわからないけど…)
※『キミトピア』は七篇すべて舞城ファンおなじみの「東京都調布市」が舞台です。それにあわせて、表紙の写真もすべて調布で撮影しました。小説に実際に登場するポイントを歩くのは、聖地巡礼みたいで楽しかったです。
<さいごに>
今回は「一冊の本ができるまで」を間近に見せていただき、一冊の本が、著者の方の想い、読者の方の想い、担当さんの想い、校閲の方の想い、装丁部の方の想い…たくさんの方の想いの上に成り立っていることを知りました。それを知って、ますます本が好きになりました。本当に、私にとって忘れられない貴重な経験となりました。超超超微力でしたが、関わらせていただいたことを嬉しく思います。
この本を、たくさんの方が手に取って下さるといいなあと、いちファンとして思います。
おめでとうございます!って言うか最近すごいですね。なんか毎回「おめでとうございます!」と言っている感じが・・・いや~~~すごい。それに写真、一枚一枚ゆり茶さんスタイルがしっかり見えます!あ、それに一つ前のコメントの続きですが、家にはトイレが3つありますが、アメリカのオハイオ州なので土地が安く、結構ふつ~~~~の家です^^;
全然奇跡的じゃないと思いますよ♪
怒涛の活躍ぶりに、こらからの活躍にも期待が膨らみます(^-^)
さっそく本屋さんで探してみますね!
>>Timさん
ありがとうございます〜!今回は偶然が偶然を生みまして…。いまだに信じられない感じです(笑)
トイレ3つはすごいです。日本だと2つあっても「え〜すごい!広いのね!」と思ってしまいますので…。さすがはアメリカ!
>>うえっちさん
ありがとうございます〜。
大好きすぎる作家さんだったので信じられなくて><
本屋さんで手に取っていただけたら嬉しいです!
こんばんは
多分この表装に使用されている写真一枚一枚とても個人的にLIKEな写真な気がします♪
ゆり茶さんの写真がぎっしり、素晴らしいです(*^o^*)いろんな風景が入ってるし、色あいもとてもカラフル♪さすがはゆり茶せんせい!!
個人的には自転車も入ってるのが嬉しいですよ、うふふ(=^x^=)左はママチャリ、右はちょっとスポーツバイク風。
とっても面白そうな本なので、今度読んでみようと思います(^_−)−☆
>>mashaさん
ありがとうございます♬
めずらしくさわやか系の写真にしてみました!
>>kakitsubataさん
新潮社の装丁部の方が素晴らしいのですよ〜(笑)
この日は確かに自転車を何枚か撮りましたね〜。
ぜひ読んでみてください!舞城さんは私の永遠の憧れの人です。