彼女と鉄道と、時々サバイバル。

Rolleiflex SL66E + Planar 80mm F2.8 + PORTRA 400NC
Rolleiflex SL66E + Planar 80mm F2.8 + PORTRA 400NC

だいぶ前になってしまいますが、私の大好きなお友達、佐伯佳奈杷サンと一緒に小湊鉄道というローカル電車に乗ってまいりました。

彼女は役者さんです。
以前、彼女の出ている舞台を撮影させていただく機会があったのです。
そこでマッハで一目惚れをした私が後日「好きです!」と告白し、それ以来仲良くしてもらっている次第です(一方的な愛)

クールな雰囲気の彼女ですが、性格は極めて私に似ています。
それがどういう意味かは(ry

この日は五井駅から養老渓谷駅まで行きました。
下車後は、小湊鉄道に乗っている最中に発見した「月崎」という駅がとてもいい雰囲気だったので、写真を撮りつつ養老渓谷駅から月崎駅まで歩いて行こう、という話になりました。
途中、なにかお店があったらそこでゴハン食べましょうなんて言っていたんですけど…

すべてが甘かった。

店?
ないよ。

ていうか人も家もほぼゼロ。

ところどころ「月崎駅まで○キロ」みたいな看板はあるのですが、ずっと森。森。森。
聞こえるのは鳥と虫と蛙の声だけ…。

時々、家を発見して「キャー!民家よ!」と喜ぶ始末。
どこの遭難者だ。

「いやあ、おしゃれローカル線の旅を想像してましたけど、これは完全ガチハイクですね」
と言いながらひたすら歩く、歩く…

何回か、雨にも降られました。
下調べの悪さには定評のある我々です…。

Rolleiflex SL66E + Planar 80mm F2.8 + PORTRA 400NC
Rolleiflex SL66E + Planar 80mm F2.8 + PORTRA 400NC

途中からは、サワガニが道端に出没するようになりました。
↑カニロード写真。

空腹のあまり判断力が鈍ってきた私は、歩きながら
「ヒィィいま何か踏んだ!カニ踏んだ!グシャッって!」と叫び、その都度
「ゆり茶さん!それはカニじゃなくて落ち葉です!」
と彼女に突っ込まれる始末。

あまりにお腹がグゥグゥ鳴るので、彼女が非常食を差し出してくれたのですが、
それが黒砂糖という男気溢れるお菓子(?)だったのでウケました。
渋い…渋すぎる。
佳奈杷サンはわりとそういう人です。

最終的に我々は徒歩で月崎駅までたどり着けず、そのいっこ前の「上総大久保駅」でギブアップし、そこから電車で月崎駅まで行くことにしました。

Rolleiflex SL66E + Planar 80mm F2.8 + PORTRA 800
Rolleiflex SL66E + Planar 80mm F2.8 + PORTRA 800

で、到着した月崎駅の駅前に一軒だけコンビニがあったので、そこでカップラーメンを買いました。
「おゆ…お湯をください…」と店員さんに懇願し、そこで初めての食事をとりました。
カップラーメンですけど。
しかも、もう日が暮れる寸前の時間。
NO SHOP, NO LIFE.

おしゃれローカル線の旅はいずこ…。
まさか、小湊鉄道に乗ってこんなサバイバルを体験するとは思わなかったよ…

Rolleiflex SL66E + Planar 80mm F2.8 + PORTRA 400NC
Rolleiflex SL66E + Planar 80mm F2.8 + PORTRA 400NC

そうそう、写真の中で彼女がカメラを持っていますが、
これは私のものではなく、彼女自身のカメラです。
スメナ8Mというカメラです。通称はち子。

最近写真に目覚めて、カメラを買ったんだそうです。


私が洗脳したわけではありません。
私が洗脳したわけではありませんからね。
(大事なことなので2回言いました)

ゆくゆくは、一眼レフ、さらには中判カメラも使ってみたいとのことでした。
なんだか嬉しいですね、こういうの。

とんだサバイバルな旅でしたが、楽しかったです。ちゃんちゃん。

※これから同じようなことをされる方がもしいらっしゃいましたら、大量の食料を持参されることをおすすめします。トンネルと蜘蛛が好きな方には良いコースだと思います。

※佳奈杷サンの出演する舞台にも来てくださいネ。舞台下からハァハァ言いながら写真を撮っている小さい女がいたらもれなく私ですので、目撃してしまった方は生温かく見守ってください。

Native Faith

Rolleiflex Xenotar F2.8 + T-MAX 400
Rolleiflex Xenotar F2.8 + T-MAX 400

私には、(勝手に)神様だと思っている人が何人もいます。
写真に関してもそうですし、他の分野に関しても。

そんな神々の領域に少しでも近づけるよう、
もっと精進しようと思った10月末の寒いある日。

駆け引き

あなたが引くのは、

どの私ですか?

そうですか、その私ですか。

当たりかもしれませんし、
はずれかもしれませんよ…

オンナゴコロは複雑ですから…

蜘蛛

Rolleiflex SL66E + Planar 80mm F2.8 + T-MAX 400
Rolleiflex SL66E + Planar 80mm F2.8 + T-MAX 400

蜘蛛は大嫌いです。
足がながいやつはもっと嫌い。
なんであんな形なんだ。地球外生命体としか思えん。
気持ちが悪い。

なのに、写真となると蜘蛛ばかり撮ってしまう自分がいます。
蜘蛛がいると「あっ、キモい!キモい!」と言いつつカメラを向けてしまいます。
基本、接写するので思いっきり近づきます。
時々、風で蜘蛛の巣がカメラにくっつき、「プギャー!!」と叫んだりする私です。

それでも撮ってしまうのです。
なぜなのでしょうか…。
ほとんど公開していませんが、私は蜘蛛写真を大量に所持しています。

まさか、これが…ツン…デレ…?
 

べっ…別にあんたが好きって訳じゃ、ないんだからねっ!///

別の顔

Rolleiflex SL66E + Planar 80mm F2.8 + PORTRA 800
Rolleiflex SL66E + Planar 80mm F2.8 + PORTRA 800

よく「魔が差した」と言うけど、
その魔も、結局はもう一人の自分なんだと思う。

メルト

Rolleiflex Xenotar F2.8 + Kodak PORTRA 800
Rolleiflex Xenotar F2.8 + Kodak PORTRA 800

こんなにも胸が痛むのなら、
いっそのこと溶けて、そして、消えてしまいたいよ…

新境地

MAMIYA C330 + MAMIYA SEKOR 105mm DS F3.5 + Ektar 100
MAMIYA C330 + MAMIYA SEKOR 105mm DS F3.5 + Ektar 100

わたし、海で長時間露光がしたかったんです。
海の中に、岩がポツポツあるような場所で。

でも、最近は忙しくてなかなか海へ出かけることが出来ません。
そこで、どうしても長時間露光をしたかった私はこんなことを考えました。
お風呂でやってみたらどうかと。(バカすぎる件)

「思い立ったら吉日」がモットーの私は、すぐさまお風呂に三脚を持ち込みました。
岩……無いから、足で。

待つこと3分。
まさか人生において、C330と一緒に入浴する日が来るとは思わなんだ。

とりあえず見たことの無い写真が撮れました。
なんだこれ。
なんだこれ。

まあいいか。

この日学んだことは、お風呂場での撮影はかなりの危険を伴うということです。
(やる前にわかれよという突っ込みはナシで)
今回はファインダーに水が入ってしまったので、全裸でファインダーを取り外すハメに。
変態仮面も真っ青のシチュエーションです。フオオオオオオオオッ!!

さらに、最も恐れていた「撮影中にダンナ帰宅」という事態が発生しました。
こういうのは誰にも見られたくないものです。
現場を見るなり「な…何してんの…!?」と言う彼に、
「あ?」と思いっきりドスの聞いた声で凄んで追い返しました。

やれやれ。
写真を撮るのも大変ですな。

 
 

*おまけ*

C330「すごく…心外です…」