
だいぶ前になってしまいますが、私の大好きなお友達、佐伯佳奈杷サンと一緒に小湊鉄道というローカル電車に乗ってまいりました。
彼女は役者さんです。
以前、彼女の出ている舞台を撮影させていただく機会があったのです。
そこでマッハで一目惚れをした私が後日「好きです!」と告白し、それ以来仲良くしてもらっている次第です(一方的な愛)
クールな雰囲気の彼女ですが、性格は極めて私に似ています。
それがどういう意味かは(ry
この日は五井駅から養老渓谷駅まで行きました。
下車後は、小湊鉄道に乗っている最中に発見した「月崎」という駅がとてもいい雰囲気だったので、写真を撮りつつ養老渓谷駅から月崎駅まで歩いて行こう、という話になりました。
途中、なにかお店があったらそこでゴハン食べましょうなんて言っていたんですけど…
すべてが甘かった。
店?
ないよ。
ていうか人も家もほぼゼロ。
ところどころ「月崎駅まで○キロ」みたいな看板はあるのですが、ずっと森。森。森。
聞こえるのは鳥と虫と蛙の声だけ…。
時々、家を発見して「キャー!民家よ!」と喜ぶ始末。
どこの遭難者だ。
「いやあ、おしゃれローカル線の旅を想像してましたけど、これは完全ガチハイクですね」
と言いながらひたすら歩く、歩く…
何回か、雨にも降られました。
下調べの悪さには定評のある我々です…。

途中からは、サワガニが道端に出没するようになりました。
↑カニロード写真。
空腹のあまり判断力が鈍ってきた私は、歩きながら
「ヒィィいま何か踏んだ!カニ踏んだ!グシャッって!」と叫び、その都度
「ゆり茶さん!それはカニじゃなくて落ち葉です!」
と彼女に突っ込まれる始末。
あまりにお腹がグゥグゥ鳴るので、彼女が非常食を差し出してくれたのですが、
それが黒砂糖という男気溢れるお菓子(?)だったのでウケました。
渋い…渋すぎる。
佳奈杷サンはわりとそういう人です。
最終的に我々は徒歩で月崎駅までたどり着けず、そのいっこ前の「上総大久保駅」でギブアップし、そこから電車で月崎駅まで行くことにしました。

で、到着した月崎駅の駅前に一軒だけコンビニがあったので、そこでカップラーメンを買いました。
「おゆ…お湯をください…」と店員さんに懇願し、そこで初めての食事をとりました。
カップラーメンですけど。
しかも、もう日が暮れる寸前の時間。
NO SHOP, NO LIFE.
おしゃれローカル線の旅はいずこ…。
まさか、小湊鉄道に乗ってこんなサバイバルを体験するとは思わなかったよ…

そうそう、写真の中で彼女がカメラを持っていますが、
これは私のものではなく、彼女自身のカメラです。
スメナ8Mというカメラです。通称はち子。
最近写真に目覚めて、カメラを買ったんだそうです。
あ
私が洗脳したわけではありません。
私が洗脳したわけではありませんからね。
(大事なことなので2回言いました)
ゆくゆくは、一眼レフ、さらには中判カメラも使ってみたいとのことでした。
なんだか嬉しいですね、こういうの。
とんだサバイバルな旅でしたが、楽しかったです。ちゃんちゃん。
※これから同じようなことをされる方がもしいらっしゃいましたら、大量の食料を持参されることをおすすめします。トンネルと蜘蛛が好きな方には良いコースだと思います。
※佳奈杷サンの出演する舞台にも来てくださいネ。舞台下からハァハァ言いながら写真を撮っている小さい女がいたらもれなく私ですので、目撃してしまった方は生温かく見守ってください。