カントウ春の廃墟まつり

またもや廃墟へ行って参りました。
今度は関東近郊にある廃施設です。
4月だというのに気温は10度以下、しかも雨。
廃墟っぽすぎる鬱な天気にウキウキ。

ハイキョー
 ハイキョー
  はいきょがすきー♪
   (白雪姫の小人たちのあの歌にのせて)

いすポツン。

I love 壁の染み。
廃墟のいいところは、汚い壁の染みが沢山あるところだと思っています。
これが見たくて廃墟に行っているようなものです。
何がどう流れ出るとこうなるの…。

屋根ボロボロ。

陰影。

今回は大人数で行ったので、いつぞやの一人廃墟探索の時のように三脚を武器として装備して歩く必要はありませんでした。連れて行って下さった方、本当にありがとうございました。

どこを見ても、さびしく切ない。

水色が綺麗でした。

夏は廃墟めぐりに適さない時期なので、そろそろ廃墟探索もおしまいかなと思っています。
といいつつ、私、明日も廃墟に行くのですけどね…!どんだけ好きなのかと。

【長編】ガンダム・コンプレックス

私はユリ子。ガンダム・コンプレックスを抱く女。

1.はじめに

あれは忘れもしない20代前半の頃。突然「コスプレキャバクラで働いてみよう!」と思い立った私。目を付けていたお店の求人ページには「お客様と楽しくアニメや漫画のお話が出来る方大歓迎」と書いてあり、それを読んだ瞬間「やだ…!私、適格者すぎてどうしよう…」と、採用されることを確信。そこで、すぐさまお店に電話をかけ、担当の方に採用希望と伝えました。すると、担当者の方は開口一番、こう言ったのです。

「ガンダム詳しいですか?」

…は?

その後、担当者の方から発言の意図を詳しく聞いてみると、「アキ○バラという場所柄、ガンダム好きなお客様がとても多く、ガンダムの話が出来ないと働くのは難しい」という意味であると発覚。当時、ガンダムのことは全然わからず「くわしく…ないです…」と答えた私、その時点であえなく撃沈する運びとなりました。

そうか…アキハ○ラでガンダムは義務教育というけれど…
その噂は本当だったのか…!

私が人生においてガンダムの必要性を感じた、最初の出来事でした。

その後も「君、オタクなのにガンダムわかんないの?意外〜」などとオジサマ方(※ゆり茶はファーストガンダム世代のオジサマが大好きです)から冷たい目で見られたりと、ガンダムを知らないが故に何度も何度も悔しい思いをすることに…。

そこで私は気が付いたのです。
ガンダムを知らないと人生、だいぶ損をする。と。

自分がガンダム世代じゃないのはわかっています(ファーストガンダム劇場版公開の後に生まれました)。誰かに「急いで!」と言われたとき、咄嗟に「大丈夫。あと1秒近くも余裕があるわ」と赤木リツコ博士の台詞が口をついて出る程度に、私はエヴァンゲリオン世代です。しかしそんなことは言い訳にはなりません。現に私はガンダムを知らないが故にいくつも損をしてきたわけです。その一方で、自分の中にある「テレビで放映されてから30年経った今でも愛され続けている普遍的な魅力を持った作品をぜひ見てみたい」という気持ちもだんだん大きいものとなっていきました。

そんな訳で、前置きが大変長くなりましたが、私は遂にガンダムを見る事を決意したのであります。

2.感想

まずは、ファーストガンダムのアニメDVDを見て、その後『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(漫画)全巻を大人買いして一気読みしました。

最初に感じた事は、戦争がとてもリアルなものとして描かれているのだな、ということです。一番衝撃を受けたのは、ガンダムのパイロットであるアムロが、自分でガンダムを修理しているシーンを見たときでした。エヴァでシンジくんが自分で初号機直してるようなもんです。思わず「ちょwwなんぞwwwww」って言っちゃいました。深刻な人手不足の中戦っていかなければいけないという切迫した状況がひしひしと伝わってきました。

あと、モビルスーツの大きさや装甲の薄さも妙にリアルでした。ミサトさんが「エヴァの中が一番安全なのよ」と言って機内にアスカを隠すくらい丈夫なものとして描かれているエヴァとは対照的。ザクやジムはそうでもないですよね…。わりとすぐコクピットが露出したり串刺しになったりますよね…。でもその現実味のある薄さに「将来、あり得るかも…」と思わされました。

また、台詞回しが独特のアニメだなと思いました。普通の会話でそんなこと言う…?と思う瞬間が多かったのですが、やたら記憶にこびりつく台詞が多かったのも事実です。私は、カイがホワイトベースを降りようとするときのアムロの台詞「ぼくは…あなたの全部が好きというわけじゃありません。でも今日までいっしょにやってきた仲間じゃないですか」が良いなと思いました。アンタ正直すぎるわ!と感じつつ(「そういう言いかた好きだぜアムロ」と返したカイもカイだけど)、そういう風に言いたい相手って確かにいるわ〜なんて。あとは、マニアックなものだと、タチ中尉の「ラル大尉のような人材を捨て駒にするようでは、ジオンの明日も知れています! 」も好きでした。こんな風に常に自分の立場を客観的に見られる人になりたいわあと思いました。

キャラクターは、ありきたりですがシャア・アズナブルが好きでした。ララァみたいにシャア様に「ユリコは賢いな」って言われたい!(賢くもニュータイプでも無いけど!)ああいう食えない男に思いっきり騙されたい!と、だめんずの本領発揮。シャア様のシャワーシーンで悶・絶!ただ、ああいった複雑な生い立ちの方は歪んだ性癖を持っていることが多いので、赤ちゃんプレイあたりを好む方だったらどうしよう…などといらなすぎる妄想をしたり…。モヤモヤ。

機動兵器(モビルスーツなど)も一通り把握しました。ザクとかグフとかドムの区別がつくようになりました!そういえばデブだった小学生の時、男の子に「ドムみたいな体型だな!」と言われたことがあるのですが、そういう意味だったのかあの野郎。
※機動兵器とは関係ありませんが、青葉区に住んでいる男子が「俺んちア・バオア・クーなんだぜ」と誇らしげに言っていた意味もわかりました。

3.余談

「ファーストガンダム見たなら、これを読んだらいいよ!」と薦められた本があります。それは、幻冬社『機動戦士ガンダムの巨大基地をつくる!』です。

内容は、前田建設工業株式会社・ファンタジー営業部の方々が「地球連邦軍基地ジャブローをガチで作ったら、工期と費用はどのくらいかかるのか」ということを真剣に検討する、というものです。

ジャブローは本編でその全貌が明らかになっていないということもあり、設計はPSPの『戦場の絆』に登場するジャブローのステージをベースに進められます。

  • シャア専用ズゴックが空洞の天井部にクローを刺して移動する時「カキーン」と甲高い音がしているので、ジャブロー地下の岩質はB級の花崗岩類、と予測したり
  • アッガイに潰される連邦軍の見張り所ドームの破壊シミュレーションを行い、その様子を設計にフィードバックしたり
  • フライ・マンタの滑走路を作るにはどうしたらよいのか聞くため(株)ANA総合研究所さんに取材に行ったり
  • ジム工場を設計する際「製造している製品の大きさと重量がジムに近い」というだけでコマツさんの巨大工場に取材に行ったり

そんなことが面白おかしく書いてある本です。お好きな方はぜひどうぞ。
ガンダムと一緒に、建築のことも学べる大変面白い本でした。ニヤニヤしながら一気に読みました。ただし500ページ強ありだいぶ分厚い本なので、オシャレカフェで読むと大変浮きます。(私は浮きました)

ちなみに…Amazonのページにも書いてありますが、結論は「工期272年、一式2,532億円」だそうです。サグラダ・ファミリアもびっくり…

4.最後に

まだファーストガンダムしか見ていないのですが、それだけでも、ガンダムの愛される理由がわかった気がしました。こりゃ知らないと損もするわ。また、多方面に影響を与えたという事実も納得。例を挙げると…男性は多くの方がご存知と思いますが「TENGA」という商品があります(※知らない方は検索しない方が良いです)。この製品は全ての製品名に「TOC-101」みたく型番が付いていますが、これはガンダムに対するリスペクトから来ているのだそうです。『TENGA論』の39ページに書いてあります。マメ知識。

もちろんわたくしも影響を受けたので、5月の岡山の展示には、ララァのあの台詞をイメージした読書感想写真を盛り込む事にしました(撮影済)

ここで終わらず、近々Zガンダム、逆襲のシャア…と続きを見て行きたいと思います。先輩方、ご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します!

漫画家

ペン一本で唯一無二の世界を作り出し

絵に命を吹き込む魔法使い

小さい頃からずっとずっと夢みていた職業
私の永遠の憧れ

(Model:桐木憲一先生)

【お知らせ】3連発でござる

1)小説の表紙

4/17(火)に光文社から発売になる相沢沙呼さんの小説『ココロ・ファインダ』の表紙に、私の写真を使って頂ける事になりました。

光文社の担当さんのお話によると、作者の相沢沙呼さんがこのブログを読んで下さっていて、単行本の表紙にはぜひこの写真を、と自らご指定下さったとのこと。嬉しかったです。写真をやっていて良かったと心から思いました。ちなみに使って頂ける写真はこれです。そして、発売日の4/17は偶然にも私の誕生日&結婚記念日なのです。最高のプレゼントをありがとうございます、という気持ちです。

『ココロ・ファインダ』は、高校の写真部を舞台に、それぞれの悩みやコンプレックスを抱えた女子高生たちが、カメラや写真にまつわるミステリーに遭遇する…というお話らしいです。新ジャンル「カメラミステリー」。宜しければぜひ。私も読むのが楽しみです!

2)岡山で展示

5/19(土)-5/27(日)岡山で行われるグループ展に参加させて頂きます。ありがたいことに岡山の方からお声を掛けて頂いたので、東京在住の身ですが参加させて頂くことにいたしました。

テーマは自由とのことだったので、私は「読書感想写真」というアプローチでやらせて頂こうと思っております。読書感想写真だけで一冊のブックを作る予定です。ほぼ撮り下ろしで50ページ前後を想定しております。その中から何枚かをプリントして、展示させて頂くつもりです。グループ展ですが、個展以上に気合いを入れて行きます。

100%「これを撮りたい!」と強く願って狙って撮った写真だけを入れる予定です。ある意味、ものすごく私らしい写真ばかりかと思います。私はたまたま目に映ったものを撮るのが苦手(写真的な意味での「目」が悪い人間)なので、こういう風に撮るものがあらかじめ決まっているとすごくやりやすいと気が付きました…。

前回の個展のときに作ったブック3冊も置かせて頂きます(DMにも私の写真を使って頂けるらしいです!)。また、5/19-20で岡山に行きます。今回はダンナも一緒なのですが、ダンナが倉敷ゲゲゲの妖怪館で妖怪に熱中している間、私はどちらかの日程でギャラリーにお伺いしたいと思っております。近郊にお住まいの方、お会い出来たら嬉しいです。ぜひ遊びにいらして下さい。

「女子写真展」(仮)
会期:2012.5.19(土)-5.27(日)12:00-20:00
会場:pieni deux 岡山市北区出石町1-4-6

3)名古屋で展示

名古屋で行われるグループ展に参加させて頂く予定です。
ただし!テーマ未定!日程未定!開催をすること以外、何も決まっていません!(何)
早くても開催は夏頃です。こちらは詳細が決まり次第、またお知らせさせて頂きます。

好きな世界

3/19発売の写ガールvol.10用に撮影した写真たちです。
漫画家の桐木憲一先生とゴラクの方々と「日本科学未来館」に行って参りました。

そういえば明日(時刻的には今日)、週刊漫画ゴラク『東京シャッターガール』発売です。
ゴラクはコンビニにも置いてあります。時々エロ雑誌のコーナーに食い込んでいる事も…。
表紙はミナミの帝王の銀次郎さんです。女性には大変買いづらい仕様となっております。
宜しければご覧下さい!

話は変わりますが、撮影地である「日本科学未来館」、近未来な世界が広がっていてとても楽しかったです。心の中で「ファイナルファンタジーの世界みたい…!」と思いながらウロウロしていました。

桐木先生の足。

桐木先生と地球の多重。
なんてイケメンの無駄遣い。

キャー!魔導アーマーみたいー!