【お知らせ】写真展スペシャル企画について

6-sense 全紙写真展「OTHELLO」ブログでも発表致しましたが、私の敬愛する3名の作家さんとスペシャルコラボをさせて頂く事になりました。その作家さんは、

現在、週刊漫画ゴラクにて『東京シャッターガール』を連載中の漫画家・桐木憲一先生

モーニング・ツーにて『彼女とカメラと彼女の季節』を連載中の漫画家・月子先生

今年4月に最新作『ココロ・ファインダ』を発表された、小説家・相沢沙呼先生

以上のお三方です。

写真展の会場でアンケートに答えて頂いた方に、先生方の書き下ろし作品が掲載されたOTHELLOスペシャルグッズをプレゼントさせて頂きたく思っております。他にもいくつか企画中です。詳細は追ってご案内させて頂きます!

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<いきさつ>

ご来場頂いた皆様に感謝の気持ちをこめて特別なものを差し上げたい、
この写真展でしか出来ない事をやりたい、
大好きな先生方の作品を多くの方に知って頂きたい、
という想いから、今回の企画が実現致しました。

お忙しい中、快く引き受けて下さった先生方には感謝してもしきれません。
以下、先生方のご紹介をさせて頂きたく思います。

<桐木憲一先生>

今年3月に『東京シャッターガール』に大村さんとして登場させて頂いたご縁で、今回お声かけさせて頂きました。『東京シャッターガール』1巻は現在4刷!ゴラク本誌の方では、歩ちゃんの他に超個性的なキャラが登場してきたりと、目が離せない展開となっております。先生自身も、フジフイルムのサイトにインタビューが掲載されていたり、大活躍なさっております。イケメンぶりも健在。

<月子先生>

月子先生は、私のお友達です。写真も何も関係無く、普通に日常生活を送る中で、出会った方です(出会ってからしばらくの間、私は月子さんが漫画家さんだと知らなかったのです…)。月子さん自身、写真とカメラをこよなく愛する方です。写真歴は私よりずっと長いです。背の高い綺麗なお姉さんです。昨年からモーニング・ツーという雑誌で『彼女とカメラと彼女の季節』という作品の連載を始められました。そこで初めて月子さんの漫画を読んだ私は一瞬でファンになってしまいました。今では月子さんの連載、読み切りが出る度に書店へ走り感想をツイートしまくる熱心な読者と化しています。私は月子さんが友達じゃなかったとしても、彼女の漫画を好きになっていたと思います。

『彼女とカメラと彼女の季節』のメインテーマは写真ではないのですが(※百合です)、写真が大好きな月子さんだからこそ描けるものが詰まっていると思います。せひ多くの方に読んで頂きたい作品です。「この小さな35mmフィルムだけじゃなく、私の中にもこの画を焼き付けて忘れないようにしよう。いつでも今日の朝を思い出せるように」なんて台詞、沁みます…。漫画を読むと、この台詞に隠された深い意味がわかってもっと沁みます。

ちなみに月子さんとは、7月20日発売の写ガールvol.12にて、コラボをさせて頂く予定です!宜しくお願い致します。

<相沢沙呼先生>

相沢先生は『ココロ・ファインダ』の表紙に私の写真を使って下さったご縁で、今回お声かけさせて頂きました。先生はふわふわした可愛らしい方ですが、新しい作品を次々と発表されている新進気鋭の作家さんです。先生と私は昭和58年製(同じ年)ということで、ダイの大冒険など共通の話題が多く、お会いするといつもずっと喋り続けている気がします。主に私が。先生自身は『ココロ・ファインダ』シリーズの執筆をきっかけに写真にハマり、遂に先日Rolleiflex2.8F Planarをご購入なさいました!この目で見届けて参りました!新しいローライ裏山鹿。

私は相沢先生の小説がとても好きです。『ココロ・ファインダ』をきっかけにして、刊行されている単行本は全て読みました。今回、写真展の壁面に展示する二枚のうち一枚は、先生の著作『午前零時のサンドリヨン』からイメージを得たものです。そして『読書感想写真』ブックも相沢先生祭りとなっております。私が写真を撮る上で欠かせない存在になりつつある先生…。沙呼…恐ろしい子…!

ちなみに、秋以降に発表となる先生の新連載でご一緒させて頂ける事になりました。こちらは追ってご案内させて頂きます。

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ただのオタクの一人語りになってしまいました。すみません。

大好きな先生方とご一緒させて頂ける事はこの上ない喜びです。
そして身の引き締まる思いです。
残り期間、頑張ります!

一生懸命グッズを作るので、宜しければもらってください!

【お知らせ】写真展のDMと出展するものについて

名古屋の写真展のDMが完成しました!
まさかの6種類、ご用意致しました。
ご請求は6-sense 全紙写真展「OTHELLO」のブログからお願い致します。

開催まであと一ヶ月ちょっとになりました。
メンバー全員、来て下さった方に満足して頂けるような写真展になるようにと、全力で取り組んでおります。

「グループ展だけど個展以上の気合いで望む!」と決めたこの写真展。
その気合いは、態度と成果物で示したいと思っています。

まず、会期中は出来るだけ多くの方にお会いしたいので、全日在廊します。
ぜひ遊びにいらして下さい。お待ちしております。
私に会いたくない方はごめんなさい。

以下、出展予定の写真集についてご案内いたします。

【1】SHUTTERGIRL 2009-2011(3冊)

昨年11月に開催した個展の際に制作したブック3冊を出展します。
私が2009年から2011年11月までに撮影した写真を収録しています。
現時点では、
BOOK1(男性ポートレート) 100ページ
BOOK2 (女性ポートレート)160ページ
BOOK3 (風景・セルフポートレート)100ページ
ですが、余裕があれば全てレイアウトを組み直し、3冊とも160ページにしたいと思っています。スキャンが間に合わなくて載せられなかった写真が結構あるので…。

【2】読書感想写真

30cm×30cmの大型本です。
本を読んだ感想を写真にしてみよう、という試みを集めた本です。言葉+写真の構成となっています。
爽やかめな表紙とは裏腹にエログロ要素の強い本ですが、一番「私らしい」ブックだと思っています。
5月の岡山の写真展にも出展しました。岡山の写真展の際は80ページ程でしたが、その後、更に写真を追加しました。現時点で100ページです。目標は120ページ。

【3】陰と陽

30cm×30cmの大型本です。
日本各地の廃墟で撮影した写真を収録しています。
現時点で134ページです。最終目標は160ページです。
服ズタボロ事件、転倒して負傷事件、崖で宙ぶらりん事件、廃墟の主に遭遇事件などいろいろありましたが、とにかく半年間、体を張って撮り続けてきました。
ひたすらグチャグチャボロボロ、誰得?な一冊となっております。
ダンナいわく「サイレントヒルの攻略本みたい」だそうです。

【4】SHUTTERGIRL AFTER SOLO EXHIBITION

30cm×30cmの大型本です。
昨年の個展以降に撮影した写真(読書感想写真、廃墟写真を除く)を収録した一冊です。
現時点で110ページです。美少女多めです。

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以上、初めて私の参加する写真展に来て下さる方は、計6冊、700ページ以上の写真を見て頂ける仕様となっております。
期限ギリギリまで撮影をしてできるだけ写真を増やせるように努力します。
それが私の、来て下さる皆様への感謝の気持ちです。

宜しければぜひ遊びにいらしてください!

※前回の記事に頂いたコメントへのお返事がまだ出来ておりません。ごめんなさい。少々お待ち下さい。

鯉、恋、こい。

「どう考えてもこの先は行き止まりです」
その事実を知りながらもなお、そちらの方向へ進みたくなってしまうバカは私です。

初夏

冷たい水が美味しいと感じる

木漏れ日が本気を出し始めた感がある

妙にブランコが漕ぎたくなる

そして、虫がやたら目につくようになる…
なめくじぬらぬら

そんなことが起こるようになると「ああ、夏が近づいているなあ」としみじみ思います。

読書感想写真 #03

美しいものが嫌いな人が いるのかしら?

安彦良和『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』

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壁面に展示した6枚のうちの残りの3枚です。
読書の「書」には「漫画」も含めるという自分ルールを勝手に設定しました。
ララァのあの台詞です。写ってくれたのは片岡華奈子ちゃんです。

最近は「美しい」と思う対象が変化してきていて、
#02のようなグチャッとした得体の知れない物体や廃墟のような
どちらかというと「汚」なジャンルのものに心惹かれています。

それでも、桜や可愛い女の子といった
一般的には「美」のジャンルに属するものを嫌いになれない自分がいます。
むしろ好き。超好き。

そんな自分を見て、ララァの台詞はとても深いな、と思った次第です。
ガンダムすごい(←結論)

読書感想写真 #02

結局のところ、僕らは職場という舞台の上で、
それぞれに割り当てられた役割を演じていただけなのだ、と僕は思った。
ひとたびその舞台を下りてしまえば、
そこで交換しあっていた暫定的なイメージを取り去ってしまえば、
僕らはみんなただの不安定で不器用な肉のかたまりにすぎない。
それは一揃いの骨格と、消化器と心臓と脳と生殖器を備えた
ただの生温かい肉塊だった。

村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』

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「人間なんてみんなただの肉塊じゃないか」というのが去年からの自分のテーマです。
壁面に展示した6枚のうちの3枚がこれでした。会場で激しく浮いていました。