お友達と小説の感想や解釈を話し合っていると、どうも「かみ合わないな」と思うことが多いです。また、「君が薦めてくれた本、全然面白くないね」と言われることも多々。ずっとなんでだろう、と考えていたのですが…最近、ようやくその原因がわかりました。
私はいつも、大半の人が「憎たらしい…」と思う登場人物の方に感情移入・共感しているようなのです。
ミステリー小説だと、殺人犯の方。
サスペンス小説だと、黒幕の方。
恋愛小説だと、病んでる人かクソ野郎の方。
気付いたときは心底ぎょっとしました…。
そりゃみんなとかみ合わないし、薦めた本も面白くないって言われるはずだよ…。
舞城さんの『キミトピア』を読んだときも、ネットで大半の人が「憎たらしい…」と思っている登場人物に共感していました。『やさしナリン』では、やさしナリンを出して周囲の人々を困らせる緑里と葵衣に共感しました。私も、過去に何度もこういうことをやって近くの人をイライラさせたなあ…と。『真夜中のブラブラ蜂』では、主人公のフリーダムすぎる主婦・網子は私そのものでした。わかるわーというかこれ私じゃねーか、と。極めつけには、『すっとこどっこいしょ』おいて一番共感したのは、浮気をした挙げ句に説得に来た関係のない人を錯乱して刺してしまう後藤枡琉(救い様のないクソビッチ)でした…。
なんかもう自分にびっくりですわー。
いろいろなものが欠落している人間だとは思っていたけれども、これほどとは。
申し訳ないわー生きてて。
この間は、谷崎潤一郎氏の『痴人の愛』を読んだのですが、そこにはナオミというとにかく悪い女が出てきます。夫の財産を食いつぶし、やりたい放題。おそらくこの小説は「ナオミひでーなーこういう奴には気をつけよう」と読むのが普通なのでしょうが、私は(ナオミのような美人ではないしこんなに酷くはないけれど)自分の生活態度がかなり彼女と重なるところがあり、小説を読んでいる間はずっと痛いところをグサグサ突かれているような感覚でした。読み終わった後もいたたまれない気分でいっぱいで、なぜかダンナに
「悪い嫁でごめん…」
と突然謝ったりする始末。
ダンナは「ええ…?この本を読んで悔い改めるとかどういうことなんだよ…」と言いつつ「自覚があるんならいいんじゃないの」と。
これからは、自分がマイノリティであることの自覚を持つために、小説を読み続けていきたいと思います。























