わたくし大村祐里子は、2015年の8月いっぱいで、昨年からお世話になっていたニッシンジャパン株式会社を卒業させていただくことになりました。
9月からは、いままで通り自分の撮影のお仕事をする一方で、カメラマン・福島裕二さんの会社で、福島さんのアシスタントをしながら「カメラマンの仕事の流儀」を学ばせていただく予定です。
わたしは以前から福島さんの写真の大ファンでした。その事実を公言していたところ、ある方が福島さんを紹介してくださったのです。それがきっかけで、福島さんとお話させていただいたり、現場を見学させていただく機会に恵まれ……そのうち「ここで勉強させていただきたい」という気持ちが強くなりました。福島さんはわたしが思う”プロフェッショナル”そのものなのです。そして、今回ありがたいことにご縁があり、会社に入れていただくことになりました。
アシスタントをして勉強をしたい、という気持ちはだいぶ前からありました。写真学校出身でもなく、アシスタント経験もない自分。いままで一生懸命に独学でやってきましたが、次第に「基礎的な部分が抜け落ちている」「仕事の流儀を知らない」(←これが一番大きい)という欠点が重くのしかかってくるようになりました。
何も知らないからこそ撮れる変わった写真もあります。自分の写真は完全にそのタイプです。今はそれを珍しがって下さる方がいるので、わたしは存在できています。だけど、2年後は?3年後は?もっと先は?と考えたとき、わたしは自分の将来の姿が想像できませんでした。感性だけで生きていけるほどこの世界は甘くない。このままでは先に進めない、近いうちに終わりがやってくる、と感じました。
何事も「つらかったらやめればいいや~」くらいのノリで生きてきましたが、不思議なことに、写真だけはどんなことがあってもしがみつきたいと思う自分がいるのです。そのくらいわたしは写真が好きなのです。大好きな世界で生き残っていきたい……だからこそ、欠点を必死で補い、先に進める自分になろう、と考えました。
年齢・境遇的にもアシスタントをするには最後のチャンスだと思いました。この機会を逃してはいけない、と訴える本能にしたがい、自分の進むべき道を決めた次第です。
ニッシンジャパン株式会社で過ごした1年ちょっとの期間はわたしの宝物です。数えきれないほどの素敵な出会いと、経験をもたらしてくれました。この1年は信じられないくらい忙しかったです。だけど、とにかく充実した毎日でした。「ひたすら動く!攻める!」という姿勢を教えてくれたのはニッシンでした。ニッシンで過ごした時間があるからこそ、次の世界を見ることができたように思います。全ては繋がっている!訳のわからない人間であるわたしを採用してくださったニッシンには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。迷惑をかけてしまうにも関わらず、快く送り出してくれた上司Kさん、ありがとうございます……。(ニッシンに入った経緯:http://shutter-girl.jp/?p=23730)
9月からは、写真人生の第3期が始まりそうです。いつかニッシンにも恩返しができるよう、これからも精進していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。お仕事の幅をどんどん広げたいです。そして、名前じゃなくて、写真で誰かの心に残れる存在になりたいナ。
以上、ご報告でした。
なんかもう終わりっぽくなっちゃいましたけど!8月いっぱいまではニッシンにいますので!全力で最後までがんばります!あと!死ぬ訳じゃないので(笑)これからも普通に声かけて下さい!