【お知らせ】写ガール Vol.25

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7月21日発売の写ガール Vol.25に掲載していただいております。

p.90-91 連載「大村祐里子の読書感想写真」では、今回、関口尚さんの『シグナル』を取り上げさせていただきました。関口さんの作品はいつか紹介させていただきたいと思っていたので嬉しいです。

ストロボアクセサリーを自作して撮ってみました。光あふれる本誌の中で完全なる黒いページとなっておりますが……よろしければご覧下さいませ。

いつも自由にさせてくださる編集部の方、本当にありがとうございます。

写ガール Vol.25
https://www.ei-publishing.co.jp/magazines/detail/sha-girl-407407/

【お知らせ】デジタルカメラマガジン 2015年8月号

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7月18日発売の、デジタルカメラマガジン2015年8月号に掲載していただきました。

[特集1]広角・大口径・望遠で写真が変わるレンズテクニック にて「女の子の清楚な印象を伝える」という記事を書かせていただきました。Otus使ったにょ〜。モデルは菊田彩乃さん(オスカープロモーション)です。p.56-57です。

p.40-41の「広角・大口径・望遠 3レンズの使用比率とその理由」というページが個人的に興味深かったです。ポートレートを多く撮影される方でも、使用レンズの比率はいろいろなんだなあと。わたしの使用比率もこちらのページに出ております。

デジタルカメラマガジン 2015年8月号
http://book.impress.co.jp/books/1115110207

今後について

わたくし大村祐里子は、2015年の8月いっぱいで、昨年からお世話になっていたニッシンジャパン株式会社を卒業させていただくことになりました。

9月からは、いままで通り自分の撮影のお仕事をする一方で、カメラマン・福島裕二さんの会社で、福島さんのアシスタントをしながら「カメラマンの仕事の流儀」を学ばせていただく予定です。

わたしは以前から福島さんの写真の大ファンでした。その事実を公言していたところ、ある方が福島さんを紹介してくださったのです。それがきっかけで、福島さんとお話させていただいたり、現場を見学させていただく機会に恵まれ……そのうち「ここで勉強させていただきたい」という気持ちが強くなりました。福島さんはわたしが思う”プロフェッショナル”そのものなのです。そして、今回ありがたいことにご縁があり、会社に入れていただくことになりました。

アシスタントをして勉強をしたい、という気持ちはだいぶ前からありました。写真学校出身でもなく、アシスタント経験もない自分。いままで一生懸命に独学でやってきましたが、次第に「基礎的な部分が抜け落ちている」「仕事の流儀を知らない」(←これが一番大きい)という欠点が重くのしかかってくるようになりました。

何も知らないからこそ撮れる変わった写真もあります。自分の写真は完全にそのタイプです。今はそれを珍しがって下さる方がいるので、わたしは存在できています。だけど、2年後は?3年後は?もっと先は?と考えたとき、わたしは自分の将来の姿が想像できませんでした。感性だけで生きていけるほどこの世界は甘くない。このままでは先に進めない、近いうちに終わりがやってくる、と感じました。

何事も「つらかったらやめればいいや~」くらいのノリで生きてきましたが、不思議なことに、写真だけはどんなことがあってもしがみつきたいと思う自分がいるのです。そのくらいわたしは写真が好きなのです。大好きな世界で生き残っていきたい……だからこそ、欠点を必死で補い、先に進める自分になろう、と考えました。

年齢・境遇的にもアシスタントをするには最後のチャンスだと思いました。この機会を逃してはいけない、と訴える本能にしたがい、自分の進むべき道を決めた次第です。

ニッシンジャパン株式会社で過ごした1年ちょっとの期間はわたしの宝物です。数えきれないほどの素敵な出会いと、経験をもたらしてくれました。この1年は信じられないくらい忙しかったです。だけど、とにかく充実した毎日でした。「ひたすら動く!攻める!」という姿勢を教えてくれたのはニッシンでした。ニッシンで過ごした時間があるからこそ、次の世界を見ることができたように思います。全ては繋がっている!訳のわからない人間であるわたしを採用してくださったニッシンには、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。迷惑をかけてしまうにも関わらず、快く送り出してくれた上司Kさん、ありがとうございます……。(ニッシンに入った経緯:http://shutter-girl.jp/?p=23730

9月からは、写真人生の第3期が始まりそうです。いつかニッシンにも恩返しができるよう、これからも精進していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。お仕事の幅をどんどん広げたいです。そして、名前じゃなくて、写真で誰かの心に残れる存在になりたいナ。

以上、ご報告でした。

なんかもう終わりっぽくなっちゃいましたけど!8月いっぱいまではニッシンにいますので!全力で最後までがんばります!あと!死ぬ訳じゃないので(笑)これからも普通に声かけて下さい!

杉恵ゆりか マンスリーライブ「ウラスジ」vol.2

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2015年6月28日(日)に、シンガーソングライター・杉恵ゆりかさんのマンスリーライブ「ウラスジ」vol.2があります。その会場で、ライブのテーマに合わせて撮影したわたしの写真を展示させていただきます。また、ミニ写真詩集も会場限定で販売させていただきます。わたしの写真に、スージー(杉恵さんのあだ名です)が素敵な手書きの詩をつけてくれました。写真集はA5/24P/フルカラー、タイトルは「エンドルフィン」です。オモテ、ウラは↑のような感じです!

スージーとは、昨年、彼女のミニアルバム『爆発ガール』のジャケ写を担当させていただいて以来、仲良くしてもらっています。わたしがどのくらいスージーのことを好きなのかはこちらの記事をご覧下さい。

今回の「ウラスジ」のテーマは「あたしでいいの?あたしがいいの?」です。彼の特別になりたいのに、いつも都合のいい女になっちゃう……。つらく苦しいけれど、嫌われたくないから言いたいことが言えない。悶々と、誰かの精神的ラブドールになっちゃってる女の子を取り上げます。ちなみに、スージーもわたしもまさにそのタイプです。二人で、感情の深いところを掘っていきながら作品を仕上げました。

以上のテーマを表現するにあたり、オリエント工業さまにご協力いただき、ラブドールちゃんたちを撮影させていただきました。わたしの夢だったので、とても嬉しかったです!彼女たちはともだち。

ラブドールをテーマにした作品はバッドエンドのものが多いのですが、ラブドール=不幸と考えるのは男性の視点だなあ、とずっと思っていました。たしかに、ラブドール的存在は傍目から見れば不幸です。だけど、当人は「苦しいことは気持ちがよい」と思っているところがあります。苦しいときにエンドルフィンが分泌されちゃう人もいるんです。まああれだ、ドMというやつだ。そういう人って、そこまで悲壮感もないし、絶望もしていないんです。少なくともスージとわたしは同じ意見でした。

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このページ、とっても気に入っています。

そんなわけで、重いテーマを扱っていますが、わたしの写真集にしては珍しく、最後は前向きな感じで終わっています。ラブドールちゃんたちがバラバラになったりはしないので安心してくださいネ!久しぶりに、自分の感情をまるごと出せた感じがします!気持ちイイ!スージー本当にありがとう!

全国の精神的ラブドールちゃんたちにぜひ見ていただきたいです!

ライブ、キテネー♡

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2015.06.28 杉恵ゆりか マンスリー「ウラスジ」vol.2
「あたしでいいの?あたしがいいの?」
http://sugieyurika.com/schedule/detail.php?id=1029431

【お知らせ】さよなら、ニルヴァーナ

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5月28日発売、窪美澄先生の小説『さよなら、ニルヴァーナ』(文藝春秋)の表紙に、わたしの撮った写真を使っていただきました。

このお話をいただいたとき「夢か」と思いました。なぜならわたしは元々、窪美澄先生の小説の大ファンだったからです。写ガールの読書感想写真でも『ふがいない僕は空を見た』を取り上げたことがありますし、FBでも勝手に『よるのふくらみ』を激推ししたりしていました。窪美澄先生の小説は、女性独特の鋭い視点で、人間がひた隠しにしている、目を背けたくなるような感情をあぶり出してくるような感じがいたします。読み終わったあと、いつも「これでもか!」というくらい打ちのめされます。でもそんな感覚が大好きで……。その先生の作品の一部になれるなんて身に余る光栄すぎてもうくぁwせdrftgyふじこlp

ネタバレしない程度に作品のご紹介と感想をば。

この小説は「少年A」に人生を変えられた人々の物語です。少年犯罪の加害者、被害者遺族、加害者を崇拝した少女、その運命の環の外にたつ女性作家、4つの視点で語られていきます。先生自身が「地獄へ道づれ、みたいな本なので、取り扱いに注意してください」と仰るとおり、覚悟をもって読まないと即死するレベルの重たさです。

ただ、この小説が言いたいことは、愛情を注がねばなりません、とか、人を殺してはいけません、とか、そういう道徳・非道徳的なことではないと感じました。人類を大きく「人間の中身を見たい人」と「観光をしているように日々を楽しく生きていく人」に分けるとしたら、『さよなら、ニルヴァーナ』は間違いなく前者に向けたものです。そして「人間の中身を見たい人」が一体どこへ向かい、どうなっていくのか……が最後に描かれているように思いました。『さよなら、ニルヴァーナ』の本当の主人公は窪美澄先生なんじゃないかしら。

正直、この本に救いはありません。だけど「救いがないと知れたことが救い」な気がして、読後、不思議と暗い気分になりませんでした。わたしはこれから、迷って、悩み、苦しみ、悶えて、撮って、撮って、撮って、そして、死のう、と思いました。

本日から全国の書店に並んでいるはずです。とても綺麗な装丁です。見かけたら、お手にとってご覧くださいませ。

読んでいただければ、どうしてこの写真が表紙なのか、なんとなくわかるかと思います。

さよなら、ニルヴァーナ/窪 美澄
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163902562

【お知らせ】デジタルカメラマガジン 2015年6月号

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5月20日発売の、デジタルカメラマガジン2015年6月号に掲載していただきました。

「写真家の街案内」というコーナーで、思い出深い街、三田を歩きました。そのときの様子&写真がインタビューとともに載っています。オールモノクロ、p.174-175です。

うつくしい夏の絶景写真がたくさん掲載されている誌面で、いろいろな意味で大変浮いておりますが、よろしければご覧下さい。

I love 二郎

デジタルカメラマガジン 2015年6月号
http://book.impress.co.jp/books/1115110205