私は学校が好きだ。学校で勉強していると、自然と、仕事や他のことにもやる気が出る。
この度、思い立って、以前から行ってみたかった語学学校に通うことにした。
最初にレベルテストがあった。30分くらい、外国人の先生と一対一で会話をした。終わってからしばらくして「あなたのレベルは○○である」と記載された用紙をもらった。そこには、英語で「言葉はまだまだアレだが、コミュニケーションすることにまったく壁が感じられない、日本人には珍しいタイプ。だからすぐ上達するんじゃない?」的なことが書いてあった。
意外、の意味をこめて「へえ」と声が出た。
私は本質的に、人に対して何かを主張するのが苦手だ。典型的な日本人タイプといえよう。小学生のときは通信簿に嫌というほど「もっと積極的になりましょう」と書かれていた。そんな自分は、いまでもしっかりと内側に潜んでいる。
しかし、この仕事をするようになってからは、他者に対してゴリゴリ向かっていけないと、話にならないことを知った。あるとき「人見知りなんで、というのはただの甘えだよ」と言われて、そうだな、と思った。
そこで、私はいつしか「開き直る」ことを覚えた。やるしかない。よりよい未来を見たいなら、やるしかないのだ、と。話せ。表現しろ。攻めろ。
そんなことを考えながら生きてきて何年も経過した。たぶん今日の私も激しく開き直っていたのだろう。自分が「変わったな」と思える機会なんてほとんどないが、今日は珍しく、そう思えた日だった。