だいぶ前の話ですが、廃墟に行ってきました。
年をとったもの、朽ちゆくもの、汚いもの、暗いもの、哀愁を感じさせるもの、死を連想させるものをたまらなく美しいと思ってしまう私にとって、廃墟は最高に美しい場所なのです。…ユリ子…暗い子…!
今回は、某県にある廃旅館をチョイス。
廃墟の近くまではダンナが車で連れて行ってくれたのですが、いざ潜入!という時になって、廃墟なんぞに一切興味のない彼が「俺、車の中でゲームしてるから一人で行って来て」などと言い出したため、まさかの一人での廃墟探索となりました。
ここから下は35mmモノクロ写真をご覧下さい。
内部の様子です。
見て頂ければおわかりかと思いますが、とにかくボロボロです。
天井の梁なんかもはがれてビローンってなっちゃってます。
この廃旅館、営業中に夜逃げしちゃったのかな?というくらい、いろいろなものがそのまま残っていました。厨房の食器なんかもぜんぶそのまま。
ただ、残っているといってもほとんど粉々になっていました。床一面ガラスの破片!歩くとシャリシャリ言っちゃう。素足だったら即アウトのレベル。底の厚い靴を履いて来て良かったと思いました。
個人的にはガラスの破片大好きなので嬉しかったのですけども。ちなみに現像したモノクロ写真の2/3にガラスの破片が写っていたという…。もはや破片マニアの域。
客室の写真です。
怖かったのは、客室に誰かが生活していたような痕跡があったことです。そんなに古く無さそうなタバコの吸い殻とか、ビールの空き缶とか、布団とか、靴とか…
話してもわからない人が出て来たらどうしよう…
とりあえずピンチのときは三脚で戦おう…頼むぜSLIK…
などとビビり丸出しで探索しました。
時々、遠くで「ガタッ!」と音が鳴るたび心臓が縮みそうになりました。人間は怖いと感じた時、本当に失禁しそうになるんですね…。最終的に、風のいたずらで音が鳴っていたと分かったのですけれども…。
あと、廊下を歩くときも怖かったです。
廊下、完全にバイオハザードでしたもん。
もう、窓割ってケルベロスが飛び込んでくるシーンしか考えられなかったです…
そんな尿漏れ寸前の状態の一方で、充足感を感じていたのも事実です。
ここのところずっと何かに追われていたので…こうやって一人でのんびりと、好きな場所で好きなものを好きなだけ撮ったのはいつぶりだろう?と。
最後は、このまま廃墟と一体化したいわーなどと考えたりもしていました。
今回の廃墟探索で一番驚いたのは、イタチの死体に遭遇したことです。
発見したとき、
ヒ ッ
という、火曜サスペンス劇場で死体を見つけた片平なぎさのような声が出てしまいました。
写真の左側に何か倒れているのが見えるかと思います。露出を間違えすぎて真っ黒になってしまいましたが…。イタチですよ…お嬢さん…(CV:みのもんた)
最初、冬用のえりまきが落ちているのかと思ったくらい綺麗なイタチでした。
なぜこんなところで行き倒れているのだ…
イタチって畳の上で大往生する習性があるんですか…
謎は深まるばかり。
* * * * *
そんなこんなで私の一人廃墟探索は終了しました。
車に戻ってダンナにイタチの話をしたら
「お前、本当はイタチの妖怪だろ!本物のゆり茶はあの旅館の中で死んでるんだろ!」
などと言われ非常にめんどくさかったですコン。
いやん、ゆり茶さん、100%勇気!
私なら、確実に憑依されますわコン。
イタチ君…
私の友人で「俺、絶対畳の上で死ねないな」と言ってるヤツがいるのですが(いや実際そうだと思う)、それよりも上だ、イタチ君。
オチがやっぱり面白いですw私も数年前に写真仲間で廃墟行ったことあります。昔ホテルやったとこですごく広くて誰かと少しでも離れるとめちゃめちゃ怖かったので一人で廃墟に入るゆり茶さん尊敬!そこもある一部屋に最近まで住んでたと思われる跡みたいなのがあって、私が一番驚いたのはそこではじめてダッ○ワイ◎たるものを見ました(笑)第一発見者ははじめ人がいたと思いまじでびびってましたけどね(゚∀゚)
その時まだコンデジしかなかったのでまた撮りに行きたいんですけどねー。精神的に元気なときに行かないとほんと戻ってこれなくなりそうで怖いななんて…(心が闇に置いてかれてそーきゃ~)
人間の思考、心理、あるいは感覚器、脳の働きの錯覚等の知識に興味を持つ過程で、心霊とか廃墟とかのスポットはある意味怖くなくなったワタシです。(冷徹)
(ある意味、と書いたのは、人里離れてる場所での事故とか遭難とか暴漢の存在とかを懸念してのこと(慎重派))
そーいう背景からか、廃墟探索も興味深いのだけど、それと同じくらいワタシが興味を持つのは『廃線、廃道探索』でしょーか?(好奇心満載)
歴史的な背景っつーか、過去にどういうふうに人々がその場所にかかわってきたか?とかを想像する等『想像の余地が沢山ある(赤毛嬢台詞引用)』といったカンジです。(愉悦遊戯)
で、ハナシが全然とぶかもですが、ワタシが昔通ってたBar等で、閉店してしまったその場所の物件が、次に経営者があらわれた等で新しいお店になっていた時、新しいお店の方に面識とか紹介が無くとも、『廃線跡(暴言的)を歩く』ってカンジのノリで探検(?)することが最近ちょくちょくあります。(変趣味)
ソコでまた新しい素敵な出会いがあったりするから人生って面白い(??)モノだと思います。(痛感)
あ、あまりにblog記事とかけ離れてしまった?こりゃまったシツレーしましたっと。(往年名漫談台詞引用)
そうか・・・イタチ妖怪だったのか。らぶだな。
あけおめです
ベッドからのコメントです、怖いのはきらいな自分です。
廃墟には興味あるけどって感じです、さすがゆり茶さん、おれもしっかり治療してマミヤRZで試し撮りしたいです?
「お分かりいただけただろうか?」
ってな感じの写真や番組が苦手な私ですが、
このゆり茶さんの写真はキレイで好きです(特に5枚目)。
私はチキン野郎なので絶対に廃墟には入れません。
でも興味はあるんですよね。
なんだろう、廃墟なのに、どこか希望的キラメキのような温かさが写ってるように感じる不思議。
ゆりちゃんマジックかな。
そして、こんな被写体どこから見つけてくるの嫉妬嫉妬www
今年も、たくさん、ゆりちゃんの写真を楽しみにしてるー。
そして打ちのめされるのー!(M気はナイです)
たいしたもんですなぁ・・・
ワタクシだったら絶対中に入れないでしょうなぁ・・・
こわいのは、私には無理です(笑
新年から方向性が濃すぎです(笑
昔、霊体験をしてから危うきには近寄らずになってしまいました。
お寺とかでの撮影も極力控えてますね。
さぁ、ここからどう進むかとてもの楽しみにしてます☆
あー、、、あたしも廃墟大好きです(あんまり行ったことないけど)
こないだも実家近くの廃屋に忍び込んで
床にうずくまってガラスの破片ばっか撮ってきました
いまさらながらリンクいただきます☆
廃墟もゆり茶さんの手にかかると魅力的に映ります。
私もビビリなので一人で挑んだ勇気に拍手ですよー
沖縄にも建築頓挫した廃墟のホテルがあります。
かなり怖いらしいです…
うひょひょ~、私も廃墟大好きです(わくわく)
写ってませんかねぇ、見えてはいけないモノが。
大陸で廃墟っぽいものを撮っているとオマワリサンに叱られます。
写真展では「発展のイメージを損なう」とのことで自主規制です。
見せてはいけないモノや見えてはいけないモノがある。
だから場合によっては「危険」である、というワケ。
写真は見る人の想像力を意外な方向に刺激するってことです。
そこら辺はこちらに来て初めて知りました。
最後から2枚目、溢れる光と朽ちたモノとのコントラストが美しい!!!
でも、こういう感性って大陸じゃ理解されないことが多々あります、マジで。
廃墟好きなので思わずコメントしてしまいました(笑)
でもビビりなので、未だに廃墟行った事ないです…。廃墟!
カラー5枚目、モノクロ5枚目の光がとろん、としてる感じがよいですね。
廃墟探訪、1人で行くのはすごい。旦那さんはもっとすごいですね!(笑)
廃墟好きです。
撮影中はトランス状態みたいになりますね。
しかしこの状況へひとり送り込む旦那さまの勇気というか信頼というか×××というか...
ところで久々に35判登場ですね。とても新鮮な感じです。
廃墟、いいですよね!わかります。
ただ、自分はけっこうなビビりなので、中にひとりでガンガン入っていくのは絶対無理です…笑
イタチの亡骸なんて見つけたら、走って逃げだしてしまいそうだ(笑
でもこの写真を見て、やっぱり被写体としても魅力的だなぁと思いました。
あと、これはお願いになってしまうのですが、
本日、自分のブログのタイトルを変更したので、
リンクの名前を変えていただいてもよろしいでしょうか?
お時間に余裕のある時に出来ればお願い致します!
よろしくお願い致します~。
はじめまして!いつも更新を楽しみにしています。
廃墟、撮りに行きたいと思っているのですが、ビビりで
チキンのため、いつも他人が撮ったものを見て震えている
ばかりでした(笑)
ゆり茶さんの写真を見て、「やっぱり撮りに行くぞぉ!」と決意
を決めたのですが、最後のイタチの写真でやっぱりあきらめ
ました(笑)これからもいっぱい廃墟の写真をお願いします!
こんばんは~。
> 廃墟は最高に美しい場所
そう思うお気持ちはよくわかりますよ。
ビビりながらもその魅力に惹かれて撮りに行く勇気に拍手です。
次は廃墟となった病院なんかを期待してます(笑)。
>>可奈子さん
100%勇気、なつかしいです!
意外とこういうところに入って行くのは平気だったりします。それなりにコワイとは思いつつ。。。
私も畳の上では死ねないな…と思っています。
イタチの格上感(笑)
>>ishiko84さん
ありがとうございます。
いまだにダンナは思い出したように私に向かって「イタチ…」と言います。
廃ホテル、広くて怖そうですねー!
私の行った旅館は3階建てで、そこまで広くなかったので…。
ダッ○ワイ◎が暗闇に置いてあったらもうチビりますね。しかも最近のは超リアルですからね…!
そういえば以前、友達とダッチワ○フのショールームに行こうという話をしていたことを思い出しました。
確かに、廃墟は精神的に元気なときに行くべきですね。
病んでいるときに行ったら完全に持って行かれますね…。
>>バーフライさん
私も幽霊とかそういうものはまるで信じていないですし、霊感もゼロに近いので、そういう類いのものは怖くありません(笑)でも暴漢や事故はコワイです。今回も完全そういうものに怯えていました…。
廃線、廃道も良いですよね。
今回は両方とも行きたいと思っていたのですが、やはり廃線、廃道は東京から相当離れないといいものが無いんですよね…。東京付近のものは閉鎖されているのが殆どなのです(涙)
「廃線跡」を歩く、というのはずいぶんとオツな感じですね☆
ぶらり廃線跡の旅(笑)
>>tasshiさん
調べたみたところ、イタチはかなりの害獣であると判明しました(笑)
>>みやびりんさん
あけましておめでとうございます。
具合はいかがですか?
早く完治することをお祈りしております。。。
廃墟の中はかなり暗いので、RZで撮るのならば三脚が必要かもしれないですね!私は800を入れていましたが、暗い所は1秒くらい開けないとダメだったので^^;
>>mozzさん
ありがとうございます。
5枚目はイタチがいた隣の部屋です(笑)
廃墟面白いですよー^^
何名かで入れば怖さもだいぶやわらぐのではないでしょうか!
>>くずはさん
そうでしょうか!ありがとうございます^^
世の中には廃墟専門サイトやブログが沢山あるんです…(笑)
最近のマイブームは、もっぱらそういったサイトを巡回することです。
この廃旅館もそこで見つけました。
打ちのめされるなんてそんなー!^^;
お互いに頑張りませう!!
>>nakkyさん
ありがとうございます☆
地味に一番苦労したのは、入り口までの道です…。
記事には書かなかったのですが、入り口までの道がイバラのような植物に一面覆われていて、足に刺さる刺さる!(笑)
レギンスが一本ズタズタになりました。
ガチ廃墟は大変ですね^^;
>>kazapuさん
かわいらしいです(笑)
私はオバケ屋敷は一人で入れてしまうタイプの人間です…。
>>bzさん
すみません(笑)
霊体験ですかー!
私は霊感のようなものがゼロなので、そういった体験は一度もしたことが無いのです…。
今年はたくさん廃墟に行きたいです。ウフフ。
>>タイラさん
ご実家近くに廃屋が!
いいですねー!
私も近くにあったら何度も行ってしまいそうです(笑)
ガラスの破片ってなんであんなにいいんでしょうね。
リンクありがとうございます!
こちらからもリンクを張らせて頂きました。
これからも宜しくお願い致します♪
>>ぽろさん
ありがとうございます!
今年は廃墟にたくさん行ってみたいです。
建築頓挫したホテルですか!興味津々です。
ちなみにこの旅館は、調べたところ、1993年に営業停止した模様です。
無人になって20年近く経つと、こうなっちゃうんですね^^;
>>hironekoさん
とりあえず写ってはいけないものは写っていなかったです(笑)
イタチは見えてはいけないものだったような気もします…。
そちらでは、廃墟はダメなのですねー。
「イメージを損なう」というのも納得です。そういう考え方も出来ますよね。
この廃旅館があった場所近辺は本当に廃墟だらけだったのですが、確かに「寂れてるなあ…」という印象を受けましたもん。
この写真は私も気に入っています。ありがとうございます。
日本限定写真ですね^^;
>>みのるさん
廃墟好きだけども、行った事は無い、という方は意外と多いのですね!
私は完全にそういうタイプだったので、今回思い切って行ってみました!(展示作品撮りのときも一度別の廃墟に行ったので、正確には二回目ですね^^;)
カラー5枚目、モノクロ5枚目、私も気に入っているので嬉しいです。ありがとうございます♪
思いがけず一人になってしまいましたが…。
次回は誰かについて来て欲しいです…(笑)
>>Robertoさん
撮影中は他の事がまるで気にならなくなりますよね!
でも何もしていないときに音が鳴るととてもコワイです。。。
ダンナは私の活動全般に無関心です(笑)
今回はそのいい例です…。
最近は35mmのカメラ熱が高まっているので、ちょこちょこ使っているんです。
使いやすい35mmが欲しいなあと思っております。
>>ほしくん
なんか、ほしくんが廃墟で「うわあああああああ」って言いながら走って行く様子が目に浮かぶ…(笑)
廃墟たのしいよー。行きましょうよー。
リンクの件、承知しますた!
わざわざありがとうございます。
変更しておきます♪
>>m.j.さま
はじめまして!
いつもこのようなブログを見て下さってありがとうございます!
他の方が撮った写真を見て「震えて」いらっしゃるのですか(笑)
カワイイ… ←すみません
イタチは私もちょっとショックでした。
まあ廃墟となれば死体のひとつやふたつもあっておかしくないですものね…。
今年はたくさん廃墟に行ってみたいと思っております。
実はこの時、もうひとつ廃墟(廃マンション)に行ったのですが、そちらはあまり写真が無く…。
また何か撮ったら載せますね♪
>>jomuさん
こんばんは☆
廃墟美しいですよね。大好きです。
廃病院ですかー!!猛烈に行ってみたいのです!!夜は死ぬ程怖そうですね(笑)
ただ、関東近郊に廃病院はあまりなくて…。
いつかは必ず。
廃墟、あの独特の静寂感と差し込む光、無秩序の中の秩序、なんともいえない空間が大好きでした。
ここ最近は警備や監視カメラなども増えたことから、だいぶ遠ざかっていますが、○葉、○馬、○木には優良物件(?)がまだまだありますね。
個人的に廃墟が最も美しいと感じられる季節は冬だと思うんです。廃墟を覆う草が枯れ、低い陽の光が廃墟の奥まで届く。
また、害獣(蜂や熊等)もいなくなり、草木が枯れることでアクセスも容易になるので、雪のない地域は今が旬であり、安全です。
今年はゆり茶さんが素敵な廃ライフを送れますように☆
>使いやすい35mm
Rレンズをお持ちなら、機械式のR6はいかが?
もっと大きいのがいいなら、SL2とか。
他社ならOM1とかFM2でしょうか?
ゆり茶さんには電気の要らないカメラが似合う気がします(笑
>>*pensさん
廃墟いいですよねー。
一日一回は「廃墟に行きたい」と呟いています(笑)
確かに、調べた所によると関東近郊はそのあたりに優良物件が多いですね。
東京、神奈川、埼玉はなかなか難しそうですね。。。
冬が良いというのに納得です。
この廃旅館も夏だったら恐ろしい…と思う事がたくさんあります。
たぶん、夏だったら人もいたような気がします…。
2012年は廃墟Yearにしたいです!!
>>Robertoさん
なるほどー。とても参考になりました。ありがとうございます。
似合うかはわからないのですが(笑)電池を使わなくても良いカメラが欲しいなと思っているのです。
多重露光もできるFM2が現在一番の候補です。
購入したらまたご報告しますね♪
さすが!妖怪マニアのダンナ様。冴えてますな。
>>peachgomaさん
ありがとうございます(笑)