第5回 NGPアンデパンダン展を振り返って

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日曜日に、第5回 NGPアンデパンダン展が無事に終了いたしました。
土曜日にはまさかの大雪でびっくりでしたが…
ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。心から御礼申し上げます。

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今回は「胡蝶の夢」という故事に着想を得ました。
荘子が夢の中で胡蝶になり、自分が胡蝶か、胡蝶が自分か区別がつかなくなったというお話です。転じて、生と死、夢と現実、肉体と物質の区別がつかないたとえ、とされます。

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まさにそういったことを表現したいと思い、吉岡愛花さんと、彼女のつくる球体関節人形ちゃんにモデルをお願いしました。愛花さんは想像以上にお人形ぽく、お人形は想像以上に人間ぽくて、「生と死、夢と現実、肉体と物質の区別がつかない」感じが出せたかなと思いました。今回は珍しく、最初に頭に浮かんだイメージ通りのものができた気がします。愛花さん本当にありがとうございます。

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実はこのテーマを選んだのには理由があります。

私は20代前半のとき諸事情により精神を病んでおり、病院に通っておりました。夜になると急にこわくなって「連れて行かれる〜!」などと泣き叫んだりしていました。おそろしい。

そのとき、一番印象的だったのは「マジで幻覚が見えた」ことです。私がよく見ていたのは「蛾」(蝶ではない)です。ふと見ると、ベッドのわきに蛾がとまっていて、「こんなところに蛾がいるなんて嫌だなあ」と思って再度見ると、いない…ということがよくありました。そのときの自分は、まさに「生と死、夢と現実、肉体と物質の区別がつかない」感じでした。今回はそれを思いきってテーマにしてみた次第です。

こんなこと書くと友達減りそう。ちなみにいまは全くそんなものは見えないのでご安心下さい。

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ネガティブな体験は封印しようと思っていましたが、こういった形で外に出すのはアリだなあと感じました。これから先は自分の人生を燃料にした写真をいろいろ撮ってみたいです。残念体験なら人一倍あるので…。

次回の写真展は、

ポートレート写真展"porté portra portrait"です。
10名程度のグループ展です。

開催期間: 2014年6月24日(火)〜7月6日(日)
会 場 : NADAR/TOKYO
     (住所:107-0062 東京都港区南青山3-8-5 M385 BLDG #12)
アクセス: 東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅 A4出口:徒歩5分
      東京メトロ銀座線「外苑前」駅 1a出口:徒歩7分
      http://nadar.jp/tokyo/info/access.html

よろしくお願いします!

14件のコメント

  1. お疲れ様でした。
    土曜日の大雪、凄かったですなぁ(;´д`)
    久し振りに会えて嬉しかったですよ~!
    っていうか、今年初!?
    未見の写真ブックも観られて良かったです。

    若いのに色々と体験しているのね・・・
    まぁ、何もない人生より、ずっといいと思うけどね。
    それが、ゆりちゃんの写真の味になってるのかもです。
    あ、ちょっと上から目線っぽいかな?
    これからもご活躍を期待しております!!

  2. そうだったのですか・・・「残念体験」がこんな素晴らしい写真になるなんて、まさに蛹(体験)が美しく羽化した姿を見る思いです!
    私の大学の恩師は、「創作者にとって狂気は否定すべきものではなく、持ってそれを飼いならすべきもの」と教えて’くださいました。
    夢と現実との無境界性は、ゆり茶さまの写真に最初に触れたときから感じていた魅力です。
    次作を早くも期待しまくっております〜!

  3. 吉岡愛花さま、お美しい!うっとりしてしまいます。(〃ω〃)

    私も病んでたことあります。新婚の頃、あまりに酷い嫁いびりで。
    (甘いはずの新婚時代を返して~~~~)

    幻覚は見ませんでしたが・・・ ゆり茶さん、お辛かったですね・・・。

    そのお辛い経験をこの様に作品に昇華されるなんて、流石ゆり茶さん!

    今はすっかり元気だけれど、あの当時のことを写真で表現は、
    私には力不足で無理だわー(つд⊂) 思い出すのもイヤ~~~!
    だから、写真がいつまでたっても下手なんでしょうね。。。

    蝶は実は苦手なんですが、この写真集は是非、拝見したいです!
    写真集販売は、やはりされないのでしょうか?販売希望です!(*゚▽゚*)

  4. 久しぶりです。そう言う体験があるからこそこう言う写真がとれるのだと思います。アーティストはどこからかこのような強い感情を探し出さなくては行けないので。今になって過去の経験などをこのようにして写真にしてみんなに見てもらうのも良いセラピーだと思いますよ!

  5. 今回は行けなくてごめんなさい。で、球体関節人形か…。中々興味をそそられる対象ではあるよね。

    昔、四谷シモンの学校に通った知り合いがいたけど、病的な人が多くてついて行けなかったと言っていたっけ。

    創始者がそうだからってのもあるけど、人間嫌いな人が自分の分身を作ってるみたいなケースが多い。
    しかしそう言う世界を忌み嫌いながらも、無意識に求めてしまう自分もいる。「いびつな自分」を掘り起こす作業って、アーティストだけじゃなくて本当は誰にでも必要だと思うよ。
    このブログを読んでる人にも、カミングアウトしてないだけで色々な心の病を抱えてる人はいるかも知れない。ましてや、健常者を標榜する人たちは、どれだけ自分を知っているやら。

    俺語り出すと長いからこの辺にしとくけど、次回の展示は結構先なんだね。気を長くして待ってます。とりあえず今回の展示はお疲れ様でした。また!

  6. 儚くも美しい、似て非なる質感を持った半身と半身の融合。
    二つで一つ、一つが二つ……かろうじて境界線を示す額縁。
    思わず魅入られてしまいました。

    脳ミソの奥に埋蔵された石炭をどんどん燃やして。
    次の作品はどんなふうになるのか?楽しみにしてます。

  7. こんばんは。寒い中写真展お疲れ様でした!!
    ナダールは知っている方のギャラリーです。
    今回はうかがえませんでしたが、6月はぜひ伺えたらと考えています!ステキな作品を期待していますねー♪

  8. >>にのさん
    雪の中、ご来場くださりありがとうございます!
    お会い出来て嬉しかったです。
    ブックもご覧下さり感謝でございます〜

    20代前半はかなり滅茶苦茶だったんです(笑)
    人生オワタと思っておりましたが、写真で昇華できればいいかなあと思う今日この頃です。
    これからも頑張ります!いつもありがとうございます!

  9. >>こめへんさん
    雪の中、ご来場くださりありがとうございます!
    恩師さまのお言葉、素敵ですね…。
    そうあるべきなのだろうなあという感覚はあります。
    これからも頑張ります!!
    いつも感謝感謝でございます〜〜

  10. >>piyocoさん
    コメントありがとうございます!
    愛花さんは美しい方です♡

    嫁いびり!
    それは大変でしたね…。
    お辛かったことと思います。
    いま平和な生活を送られているのであればよいのですが><

    そのときのことを思い出すのは嫌ですよね。
    私もわりと嫌です(笑)
    しかしそこからしか得られないものもあるように思います。
    もうちょっと強くなりたいです(涙)

    写真集の件、ありがとうございます!
    いまのところ販売の予定はないのですが、
    この先何かの機会に(小さいverでも)販売できたらいいなとは思っております!

  11. >>Timさん
    ありがとうございます。
    人生オワタな体験も、その後何かの原動力と化すのなら良いのかな〜と思う今日この頃です。
    しかしそれをするには私はまだ精神力が足りなくて(汗)
    がんばります!!!

  12. >>だいきちさん
    いえいえ、お気持ちだけで嬉しいです!

    今回は球体関節人形ちゃんを使わせていただきました。
    撮影をきっかけに人形の世界にも少し踏み込ませていただいたのですが、この世界は本当に広いですね。
    病的なお人形もいれば、健やかな子もいて。
    作者の魂を投影するというご意見には共感いたします。
    わたしはそこに猛烈に興味があります。

    これからもいびつな自分を掘り起こしてみたいと思います!

    次回は6月でございます。
    6月は2つ展示に参加させて頂く予定です。
    詳細はまたご案内させていただきます!
    よろしければぜひに!

  13. >>hironekoさん
    ご感想ありがとうございます〜!
    そのように感じていただけて嬉しいです。
    まさにそういうテーマでした。

    次回作についても考え始めております!
    がんばります〜!
    またよろしければぜひあそびにいらしてください。

  14. >>mashaさん
    コメントありがとうございます!
    ナダールさん、そうでしたか。
    何度も行ったことはあるのですが、展示させていただくのは初なので緊張です。
    ご都合合えばぜひ〜!

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